放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の8名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)

第208回 放送番組審議会

開催年月日 2014年05月27日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、庫本正委員、吉本秀子委員、
稲井良介委員、西生公一委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、
取締役総務局長 鴫原正法、取締役営業局長 藤井政之、報道制作局長 芳沢重雄、
編成業務部主任 有田賢正、報道制作部ディレクター 樫原憲正、
番組審議会事務局長 数井英司
概要

課題番組である「テレメンタリー2014 旅する蝶への恋心」 について審議が行われ、おおむね次のような意見が出されました。

  • 還暦を過ぎた1人の男性が、アサギマダラという蝶に熱中している様子がとてもよく分かった。冒頭にアサギマダラの楽園を1人で作るという試みを提示し、それを番組の縦糸として使っていたのも良かったと思う。
  • 阪神タイガースの帽子を被り、大きな網を持って、フジバカマの草原でアサギマダラを採集する主人公の動きがユーモラスで、無心にダンスをしているような気がした。その場面が気に入って吹き出しながら3回も見てしまった。
  • ナレーションの岡本玲さんは、その少女のような初々しい声が、福村さんの少年のようなイメージとさわやかにマッチしていて、「旅する蝶への恋心」というテーマを表現することに成功していたと思う。
  • 若い頃に果たせなかった夢を、いま頑張って実現しているという団塊世代の1人の男性の純真な心が伝わってきて、とても心温まる作品になっていたと思う。蝶の映像も素晴らしかった。
  • 主人公の背景に日常性や生活臭というものがあまり感じられなかった。そのことにより、この作品がメルヘンチックな世界を醸し出していたし、ほのぼのとして肌触りのいい作品に仕上っていたように思う。
  • 「大学に残ることは許されなかった」とか「プロとアマチュアの間には大きな垣根がある」というナレーションは、その理由や状況が示されず意味がわかりにくかった。言葉だけが上滑りしているという印象を持った。
  • 取材が表面を走りすぎている感じがする。男性は博士課程まで出た人で、マーキングだけでなく、生物学的特徴などの調査も秘かに考えているのではないかと思った。取材をもっと深めていったら、さらにおもしろい作品に仕上るように思えた。
  • 伝統的なドキュメンタリーではない手法で描かれ、どちらかというと小説的なテーマ設定の仕方だと思うが、やはりどこかに社会性のようなものを入れた方がよかったのではないかと思う。
  • 「テレメンタリー」が深夜枠で放送されるのは疑問だ。視聴率の問題などがあるとは思うが、作品としてすばらしいドキュメンタリー番組であるだけに、できればもっと視聴者が見やすい時間帯で放送してほしいと思う。

次回開催日は2014年6月24日です。