放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)

第221回 放送番組審議会

開催年月日 2015年09月29日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、藤田敏彦委員、矢野道代委員、
吉本秀子委員、稲井良介委員、酒田義矢委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役 岡田伸之、
取締役総務局長 藤井政之、取締役報道制作局長 芳沢重雄、
取締役技術局長 小川容、常勤監査役 藤井英昭
編成局長 赤穴泰博、編成局次長兼編成業務部長 藤本郷史、
報道制作部副部長 瀧廣祥子、番組審議会事務局長 数井英司
概要

課題番組の「戦後70年九州・山口・沖縄ブロック特別番組 受け継ぐ記憶~どこへ向かう日本~」について審議が行われました。

  • 各地の戦争体験者の証言、若い世代による体験継承の取り組み、中国と韓国における歴史教育、安倍首相の戦後70年談話など多方面への目配りが利いた、戦後70年の終戦記念日にふさわしい、力のこもった番組だった。
  • 安保法案や集団的自衛権が、これだけ世論を巻き起こしているなかで、特にコメンテーターである九州大学の南野森先生が、その問題点を非常に分かりやすく説明されていた。
  • 70回目の終戦記念日を迎えた8月15日、安保法案の採択が1か月余り後に迫るなか、日本が将来の進路を決める重大な岐路に立っていることを、真剣に示唆してくれた番組であった。まさに時宜を得た、見応えのある作品だったと評価する。
  • タイトルに「受け継ぐ記憶」とあるが、これを見てほしい今の若い人が、どれだけこの番組を見てくれたのだろうか。こういう番組は、繰り返し放映していくべきではないか。
  • 戦後70年経って、若い人にそれをどう語り継ぐのか、どういう歴史認識を持てばいいのか、それがどう未来につながるのかという3本の柱から構成され、よく取材されていて、たいへん見応えのある、いい番組だった。
  • スタジオの5人の大学生の話は、生放送のためか、自分の考えや思いをうまく表現できなかったようで、心に響いてくる言葉が少なかった。事前にディスカッションをした上で、スタジオに入るなどすれば、本番での発言も、いっそう深みのあるものになったのではないかと思う。
  • 学生たちは、みんな優等生の発言をしていて、ちょっと選びすぎだなと思った。しかし、学生になって初めてこういう問題を考えるようになったということで、そのきっかけとなったのは、とても良かったのではないかと思う。
  • 学生の1人が、安保法案に賛成かどうか、違憲かどうか、という部分だけが取り上げられていて、根本的な法案の中身が十分議論されていないように思う、という発言をしたのに対して、それに対する女性アナウンサーの受け答えが的を射ていないように感じた。
  • 90年代ぐらいには、なぜ日本はあのような戦争に向かってしまったのか、なぜ加害者になってしまったのかという視点があったが、70年を経た今、戦争の被害者としての視点でしか描かれていない。これは全体的なジャーナリズムの責任だろうと思う。
  • 「どこへ向かう日本」というタイトルだったので、それをテーマにした、もっと前向きなさまざまな議論があるものと期待していたが、安保法案反対、違憲、戦争に向かっている、といった最初から結論ありきのような流れが予想できて、非常に残念に思った。
  • 戦争をテーマにした番組の途中で、バトルゲームのようなCMがいきなり入るのは、どうかと思う。全体の流れの中でCMの順番を考えるなど、もう少し配慮があってもいいのではないかと思った。

次回開催日は2015年10月27日です。