放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)

第225回 放送番組審議会

開催年月日 2016年02月23日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、吉本秀子委員、
西生公一委員、黒神直大委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、取締役営業・東京支社担当 藤井政之、
取締役報道制作局長 芳沢重雄、取締役総務局長・技術局長 小川容、
編成局長 赤穴泰博、番組審議会事務局長 数井英司
概要

課題番組の「テレメンタリー2016 命ある限り~留学生とともに~」について審議が行われました。

  • 重いテーマではあるが、淡々とした語りで作られていた。どんなふうに生き、どんなふうに死んでいくのかというテーマは心に染みるものがあり、とてもいい作品だった。
  • 大久保さんという人物に出会い、自らの病気や義姉の中国での過酷な体験という背景があるにもかかわらず、重くならず自然で飾り気のない30分番組にしたことに感動した。
  • 日中関係があまり良好でない今の時期、1人の女性と中国人留学生との交流を通じて、大事なのは国民レベルの個人個人の交流であり、心のつながりであり、人間愛であるということにスポットを当てたこの作品は、非常に時宜を得たものであると評価したい。
  • 最初の誕生日を祝うシーンと、最後の宇部まつりでの餃子の屋台のシーンによって、大久保さんと留学生との心のつながり、そして困難を乗り越えてこれからも留学生を支えていくという、大久保さんの前向きな気持ちが、メッセージとして打ち出されていたような気がして、好感を持った。
  • 放送が深夜25時48分からだったが、意欲をもって、心を込めて作ったドキュメンタリー番組が、この時間帯でしか放送できないというのは疑問。ドキュメンタリー番組を「誰のために、何のために」作るのかということが問いかけられているのではないかと思う。
  • 30分番組では、2年分の取材が、もう一つ大きなスケールとして伝わってこなかった。イベントだけを追うのではなく、大久保さんの日常と語りの部分が、もう少し細かく挿入されてもよかったのではないかと思う。
  • 1時間番組は内容が筋道立ってよく理解できたが、30分番組では、ストーリーが継ぎはぎで整理されていなかったように思う。むしろ30分番組は無かったほうがよかったのではないかという感じさえした。
  • 大久保さんが中国人留学生の世話をする気持ちは、本人自身が語ってはいるが、大久保さん像を浮かび上がらせるためには、どうしても留学生たちの証言が必要だったのではないかと思う。それがなかったのが見ていて物足りない気がした。
  • 中国での義姉の手記は、多くの分量があることが映像から分かったが、大久保さんの背景を深く知るためにも、具体的にどんなことが書かれているのかをもっと知りたかった。
  • 大久保さん自身の生き様や家庭環境、義姉との関係がもう少し詳しく見えてきたら、大久保さんがなぜボランティア活動をするようになったのか、またなぜここまで続けてこられたのかという理由や背景がもっとよく伝わってきたのではないかと思う。

次回開催日は2016年3月29日です。