放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
北村敏克(山口県総合企画部次長)

第228回 放送番組審議会

開催年月日 2016年05月31日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、藤田敏彦委員、矢野道代委員、
吉本秀子委員、稲井良介委員、酒田義矢委員、黒神直大委員、北村敏克委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役 岡田伸之、
取締役営業・東京支社・技術担当 藤井政之、取締役報道制作局長 芳沢重雄、
取締役総務局長 小川容、編成局長 赤穴泰博、
編成局次長兼編成業務部長 藤本郷史、報道制作部カメラマン 保坂健一郎、
番組審議会事務局長 数井英司
概要

①課題番組の「無惨に死にたかった… 孤高の写真家 福島菊次郎の真実」について審議が行われました。

  • 福島さんの言葉は、ジャーナリズムとは何なのか、何のためにあるのか、という非常に本質的な問題提起だったし、発言をきちんと記録して番組で紹介したのは良かった。
  • 福島さんの人生のキーワードとも言える「負い目」は、1945年8月15日の時点でしょい込んだものだけでなく、戦後70年繰り返し湧き上がり、彼を苛んできたものであったということがよく分かった。
  • 三味線のBGMは、福島さんの情念のようなものを感じさせて良かったと思う。
  • 「無惨に死にたかった…」という番組タイトルに惹かれた。生きることに負い目を持ちながら、94歳まで覚悟をもって反権力的な立場を貫いて生き抜いた生涯が、この一言から強烈に伝わってきた。
  • 地方局が、広く知られていない郷土の人物を紹介したことはとてもうれしい。タイトルが内容を非常に明白に示し、かつ衝撃的で、人を惹きつけるものだった。
  • 日本にジャーナリズムはないといった、メディアに対する批判的な言葉があったが、そうしたものをしっかり受け止め、覚悟をもって作った作品ではないかと思った。
  • 映像だけでなく、福島さんの言葉を大きな文字でしっかり伝え、その言葉が重いだけに、非常に効果的だったのではないかと思った。
  • この番組は、ぜひ若い人に見てもらいたいと思う。番組を見て感じたことをみんなで討議するような、授業の教材的な番組として非常にふさわしいのではないかと思う。
  • ナレーションは、落ち着いた感じで、内容がよく伝わり、たいへん良かったと思う。
  • 番組冒頭、亡くなった福島さんの写真から入ったのには違和感を覚えた。学校の授業の場面からでよかったのではないか。
  • 津軽三味線の音がBGMに入っていたのが気になった。内容と合わないのではないかという印象を持った。
  • 「もう戦争に近づいているんだよ」という福島さんのメッセージの後に、安保法制の話題にくっつけて政治色を匂わせて終わったのは、非常に違和感があった。
  • もう少し長くして、関係者のインタビューを増やし、報道写真家としての外の顔と、家庭の父としての内の顔を多く引き出せたら、感動とゆとりを兼ね備えた、後味のいい番組ができたのではないかと思う。
  • 制作者は、彼に非常に愛情を持って作ったと思うが、作り方としては、いまひとつ彼を突き放し切れなかったのではないかという気がした。
  • ジャーナリストとしての価値ではなく、彼を知らない人に対し、1人の人間をオーソドックスに描くような形のほうが、かえって良かったのではないか。
  • 福島さんの強烈な生き方が立体的に浮かび上がってくるところは非常に良かったが、若干、政治的な意図が絡まっているようなところは、非常に残念な気がした。

 

次回開催日は2016年6月28日です。