放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
北村敏克(山口県総合企画部次長)

第231回 放送番組審議会

開催年月日 2016年09月27日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、吉本秀子委員、
稲井良介委員、酒田義矢委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役経営企画・総務担当 岡田伸之、
取締役編成・業務、技術担当 技術局長 芳沢重雄、
取締役報道制作局長 小川容、取締役営業局長 尾﨑 薫、
常勤監査役 藤井英昭、編成局長兼編成業務部長 藤本郷史、
報道制作局報道部副部長 柏田裕之、
報道制作局報道部ディレクター 堅原憲正、
総務局長兼番組審議会事務局長 赤穴泰博
概要

課題番組の「新・にほん風景遺産 明治維新の歴史ロマン 萩・下関 ~吉田松陰 高杉晋作の長州路をゆく~」、および「自分らしく!! ~石川佳純 激闘の記録~」について審議が行われました。

「新・にほん風景遺産 明治維新の歴史ロマン 萩・下関 ~吉田松陰 高杉晋作の長州路をゆく~」

  • 中本賢さんは、ベテランで落ち着いていて、見ていて安心感があった。風景を見ての印象や受け答えのコメントも的確で、番組に合っていたように思う。
  • 最後に「旅の手帳」という形で、番組で紹介された人の名前や店の電話番号がもう一度大きく出てきたが、宣伝のような気がしたので、ドキュメンタリー的な番組の性格からは、それは無いほうがよかったと思う。
  • 釣りの場面などが目立った印象があるが、「明治維新の歴史ロマン」というタイトルなので、明治維新が何だったのかという説明が、もう少し欲しい気がする。
  • 娯楽番組でも、今までとは違う歴史の解釈のようなものがあると、「歴史ロマン」という感じが出たのではないかと思う。地域の伝統的な歴史のキャラクターに対する、ちょっと批判的な視点をこうした番組に求めたい。
  • 自然描写の映像が非常にきれいだった。自分が行ったことのある関門海峡の風景でも、さまざまな角度から映された映像を見ると、まったく違う景色に見えて、すばらしいと思った。
  • 番組では、山口県内の下関、萩、柳井、永源山など、さまざまな場所が取り上げられていたが、番組の構成としてはやはり、萩を最後に持って来て、萩と幕末の風雲児を結び付けて集約したほうがよかったと思う。
  • タレントや俳優を使うと、彼らが主役のようになって面白くないことがあるが、その点、中本賢さんは、どこにでもいる旅好きのおじさんのような感じが出ていて良かったと思う。
  • 下関の火の山ロープウェイや大畠瀬戸などの観光スポットが出てきたが、こうした今の平和な憩いの場所が、実は先人たちの尊い犠牲の上に築かれた場でもあった、という史実を伝える意味で、この番組は有意義だったのではないかと思う。
  • 萩と下関の魅力がコンパクトにまとめられていたと思う。番組で紹介された事柄は、すでに知っていることもあったが、初めて知ったことがいくつもあったので、たいへん興味深かった。
  • 大畠瀬戸の釣りの場面は、やはり長すぎたのではないかと思う。また、コンビナートが建ち並ぶ周南市と高杉晋作とを結び付けるのは、若干無理があるように感じた。

「自分らしく!! ~石川佳純 激闘の記録~」

  • 両親との会話など、インタビュー的ではない、普通の言葉で、佳純さんの素の部分が自然な形でよく出ていた。それはスタッフとの信頼関係があったからこそ撮れたシーンで、yabならではの貴重な映像だと思った。
  • 八谷アナウンサーさんのナレーションは、番組の内容とよくマッチしていて、たいへん良かったと思う。
  • テレビではよく見るが、今まで石川佳純さんのことがよく分からなかった。この番組で、テレビに出ているのとは違った彼女の表情、素顔が見られたのではないかと思う。
  • 男子の団体は銀メダルを取ったけれども、メディアでは銅メダルの石川佳純さんばかり取り上げるのはどうしてだろうと気になった。
  • 石川佳純さんの顔が、リオに行く前は緊張してどこか不安な表情していたのに、帰国後は解放されて自信に満ちた表情になっていた。2か月で人間の顔がこんなに変わるのかと、その落差に驚いた。
  • 東京オリンピックまでの4年間、狭い意味でのスポーツだけを取り上げるのではなく、もっと広い意味でのスポーツ、たとえばプロのサッカー選手たちが、貧しい国の子どもたちにサッカーを教える、といったような活動も含めて取材をしていってほしい。
  • この番組は、伝えたいシーンのポイントがとてもよく整理されていたので、石川選手のリオでの試合をすでにテレビで見ていた人にとっても、あるいは見ていなかった人にとっても、たいへんいい番組だったのではないかと思う。
  • 番組のタイトルが、当初の「激闘の記録 石川佳純の挑戦」から「失意から歓喜へ リオ・石川佳純の激闘に密着」へと変わったが、これによって表面的だったタイトルが石川選手の心の葛藤にまで広げた表現になっていて、非常にインパクトが強くなったと思う。
  • 石川選手を応援する人たちがよく描けていたと思う。また個人戦と団体戦の間に、スポンサーのプロモーション・スペースを訪れて気分転換する様子、団体戦で銅メダルを獲得した後の内輪の様子なども、たいへん興味深かった。
  • 石川選手の個人戦の初戦敗退、団体戦での銅メダル獲得は、すでにみんなが知っている。もっと視聴者が知りたいと思うこと、たとえば試合中のワンプレーの意味、そのときに見せた表情の意味などを解き明かしてこそ、番組の厚みが出るのではないかと思う

次回開催日は2016年10月25日(火)です。