放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
北村敏克(山口県総合企画部次長)

第235回 放送番組審議会

開催年月日 2017年02月28日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、藤田敏彦委員、矢野道代委員、吉本秀子委員、黒神直大委員、樫村伸哉委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役経営企画・総務担当 岡田伸之、
取締役編成・業務、技術担当 技術局長 芳沢重雄、
取締役報道制作局長 小川容、取締役営業局長 尾﨑 薫、
編成局編成業務部長 渡辺正樹、報道制作局報道部長 高橋 賢、
ディレクター 守田英二、総務局長兼番組審議会事務局長 赤穴泰博
概要

課題番組の「情念の陶芸家・エロスの誕生 ~12代 三輪休雪(龍作)~」について審議が行われました。

  • 三輪休雪さんの幼少の頃、学生時代と、年代を追って作品を紹介した構成の仕方が、非常に興味深かった。
  • 萩焼・人間国宝の直系として生まれた自分の宿命と、それにひるむことなく、果敢に新しいものに挑戦していく三輪休雪さんのすべてを、30分間という短い時間の中にうまくまとめた、非常に見ごたえのあるいい作品だったと率直に評価したい。
  • 自分が今まで思い描いていた萩焼の概念からすると、実際の萩焼の世界はすごく広いと感じた。その意味で、この番組は自分にとって非常に新鮮で、とても勉強になった。
  • 三輪休雪さんについてあまり予備知識のない人にとっては、この番組は、30分でコンパクトにその人となりが分かるドキュメンタリータッチの番組で、たいへん面白く見ることができた。

といった意見が出された。その一方で、

  • 専門家の乾先生、榎本さんの話が専門的すぎて、内容が伝わりにくい部分があったような気がする。特に乾先生の解説が少し長すぎるように感じた。
  • 番組タイトルに「エロスの誕生」とあったが、なぜ「ハイヒール」を作ったのか、なぜエロスなのかという、休雪さんの内面が、もう一つ出ていなかったように思う。きれいに描くのではなく、もう少し深く、えげつなく内面性を探ってほしかった。
  • 「ハイヒール」や「祈り」などは、周囲の様子から作品の大きさが分かったが、そのほかの作品では、大きさがよく分からないものがあったので、もう少し工夫が欲しかった。
  • 休雪さんが昔、中国の古美術にあれほど興味を持っていたということを初めて知った。「日本物は味わいがあって、中国物は一本筋の通った保守性がある」と語っていたが、中国の保守性への興味から、その後どう「ハイヒール」につながっていったのか、そのへんをもう少し知りたいと思った。
  • 榎本さんが「エロスとタナトス」について解説されていたが、後で自分で調べてみても意味がよく分からなかった。難しい言葉なので、もっとかみ砕いた解説あってもよかったのではないかと思う。
  • 対象が芸術家であるので、見る側としては、芸術を追体験したいという期待があったが、そのへんが少し弱かったという気がした。具体的には、トークの部分が長くて、それに関連する作品を映すカットが短いので、作品をじっくり味わう時間がなかった。
  • 冒頭のナレーションは、最初、誰の言葉なのか、その主語が分からなくて戸惑った。何度もVTRを聞き直して、ようやくyabのディレクターの感想だということが分かったが、もう少し工夫が必要だったのではないかと思う。
  • 12代三輪休雪さんを龍作さんと呼んでいる先生もいたが、壽雪や休和という名前も含めて、休雪という名跡の呼び方についての解説があったら、より分かりやすかったのではないかと思う。

といった意見もあった。

次回開催日は2017年3月28日(火)です。