放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)

第245回 放送番組審議会

開催年月日 2018年02月27日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長
藤田敏彦委員
矢野道代委員
吉本秀子委員
酒田義矢委員
樫村伸哉委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成・業務、技術担当 技術局長 芳沢重雄
取締役総務局長 小川容
取締役報道制作局長 諸岡亨
編成局長 藤本郷史
編成局編成業務部長 渡辺正樹
報道制作局報道部 田中亨
番組審議会事務局長 赤穴泰博
概要

(議事の概要)

課題番組である「三作神楽 ~アイドルとして継承者として~」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・山口県に住んでいながら、三作神楽というものを全く知らなかった。1300年も続いてきた伝統ある歴史的な神楽が県内にあるということを番組で知ることができて、たいへん良かった。

また、神楽を中学校の授業に取り入れたりしながら継承していることは、たいへん素晴らしいと思った。

・神楽の男舞いは、映像を通して見ても、たいへん激しい舞いだということが、よく分かった。その動きには、長い間伝承されてきた気品のようなものを感じた。それは若い男性たちにとっても、きっと達成感のある舞いだと思われる。

・アイドル騒動の真相が何だったのかということは、最終的によく分からなかったが、三作神楽だけを描くのではなく、アイドル騒動を入れたことで、自分には面白く、興味をもって見ることができた。

・田中アナウンサーが、ディレクターとして取材もしていて、三作神楽というテーマに非常に強い思い入れを持っていることが、ナレーションを聞いてもよく伝わってきたが、それがたいへん良かったと思う。

 

といった意見が出された。その一方で、

 

・保存会と運営会社、それにアイドルとの関係が、番組からはもう一つよく理解できなかった。むしろ、アイドルの部分は入れずに、三作神楽がずっと継承されてきている、ということに焦点を絞って描いたほうが、視聴者にとっては分かりやすかったのではないかと思う。

・どうして直前になってアイドルが解散してしまったのかが分かりにくかった。保存会側と運営会社側の話し合いも、お互いに本音の部分を言わなかったのではないか、というような気がした。ドキュメンタリーなので、そうした葛藤をそのまま映してもよかったのではないか、ちょっとまとまりすぎていたような気がした。

・三作神楽のことは、この番組で初めて知ったが、自分と同じように、県民の多くがこれまで三作神楽のことを知らなかったとしたら、地域の放送局としては問題があるのではないか。もっと報道や番組で取り上げていく必要があるように思う。

・三作地区が過疎の地域だということは、映像で伝えていたが、具体的にどのくらいの人口なのか、数字を挙げてもらえたら、もっと想像がつきやすかったと思った。

・過疎の村の騒動の様子を、淡々と報道的に示したことは良かったと思うが、取材では語ってくれない部分、本質的に何が対立していたのか、という問題を、言葉を補ってもう少し分析したら、もっと興味深い、いい番組になったのではないかと思った。

・アイドル騒ぎは、誰が悪かった、誰が良かったという問題ではなくて、神楽を継承していくための試行錯誤の中の一つであり、いろんな失敗の中の一つであって、これからもいろんなことを試していく、というように、新しい方向性を暗示するような終わり方のほうが、視聴者にとっては希望が持てて良かったように思った。

 

という意見もあった。

 

次回開催日は、2018年3月27日です。