放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
岩崎靖雄(岩崎クリニック院長・医療法人孝仁会理事長)
神谷裕司(朝日新聞山口総局長)
宮地 理(山口県総合政策部次長)

第188回 放送番組審議会 

開催年月日 2012年05月29日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、藤田敏彦委員、矢野道代委員、庫本正委員、吉本秀子委員、岩崎靖雄委員、神谷裕司委員、宮地理委員
会社側出席者 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、
常務取締役報道制作局長 永田時彦、取締役営業局担当 福永隆一、
取締役総務局長 鴫原正法、営業局長 藤井政之、
報道制作局次長兼報道制作部長 数井英司、編成業務部長 藤本郷史、
報道制作部担当部長 徳本裕司、番審事務局長 平井隆光
概要

課題番組である「ドキュメントy 差し戻された裁判~光母子殺害事件の13年~」 及び「秋芳洞潜入企画」について審議が行われ、おおむね次のような意見が出されました。

「ドキュメントy 差し戻された裁判~光母子殺害事件の13年~」について

  • 2009年に始まった裁判員制度に代表される司法制度改革を背景に、本村さんの主張を時系列的に整理しながら、犯罪被害者の権利が少しずつ司法の場で反映されていく過程が非常によく捉えられていたと思う。
  • 裁判の過程を通して、次第に客観的・理性的に事件を見つめようとする本村さんの心境の変化が、作品を通して伝わってきた。
  • 厖大なインタビューの中から選び抜いて、感情を入れずに、淡々と人物の実際の声で綴られていて、たいへんわかりやすかった。
  • 本村さんが訴えていた、量刑の問題と被害者の裁判への参加のあり方という二つの目的は果たしたと思う。彼の努力や強い意志が、番組の中でたいへんよく表現ができていたと感じた。
  • 番組として、一つ一つの事柄をきちんと積み重ねて来たので、誰に何を訴えるのかという記録的なところは、非常に鮮明に出ていたと思う。
  • 角島の夕日に始まり、北九州の山の桜とウグイスが鳴くシーンで終わっていたが、そこから作り手の思いが伝わってきた。
  • 今回の控訴の問題にも踏み込んで、後日、続編を作ることを期待したい。
  • 専門家にもう少し、裁判とはこういうものだということを語らせると、今の視聴者にもっときちんと内容が伝わるのではないかという気がした。
  • 客観報道に徹して時系列で事件を追っただけのような形で終わっていたのは残念だと思った。そのことによって、潜んでいる問題点や作り手の側の問題意識が曖昧になってしまったのではないかと感じた。
  • 裁判の中での加害者の発言がナレーションであったが、稚拙な表現で、わざと作られたような感じがして気になった。
  • 本村さんに対する記者の受け答えが馴れ馴れしい感じがしたが、取材対象に対する距離の取り方が適切ではなかったのではないかと感じた。説明が一言必要だったと思われる。
  • メディアは性犯罪であるという側面をあまり扱ってこなかったが、外国との比較といったような視点がこの番組でも出てこなかったように思う。
  • ドキュメンタリーとして、この差し戻し判決が残したものということで、総括・整理のようなものがあったらいいのではないか。

「秋芳洞潜入企画」について

  • 庫本先生が「ここに来ると癒されて新しい気持ちになる」とコメントされていたが、そんな感じが見ている側にも伝わってくる気がした。
  • 知っているつもりの秋芳洞でも、知らない所がずいぶんあって驚いた。
  • 撮影技術の向上のせいか、画面がたいへん明るくきれいに撮れているという印象を受けた。
  • 中山記者の「手つかずの地球の中にいると実感できる場所」というコメントは本当にいい表現で、そのまま観光協会のキャンペーンに使ったらいいのではないかと感じる。
  • 洞窟の中で音が反響するせいか、せっかくの二人の楽しい会話がはっきり聞こえなかったことが残念に思われる。
  • 主役が秋芳洞ではなくて、中山記者のような作りになっていた。そういうやり方をするのであれば、中山さんがどういう人なのかという説明がもう少し欲しかった。

次回開催日は2012年6月26日です。