11月21日のJチャンやまぐちBroadcast

やまぐち食探訪 ちょんまげ麦酒

瓶の中央には少しおすまし顔の侍。
萩が生んだ地ビール、その名も“ちょんまげ麦酒(ビール)”

 

 

ビールの名前を募集した際、おもしろいということで名づけられました。
このユニークな名前のビールを作っているのは山口萩ビール。
今年で創業21年です。

きっかけは1994年の規制緩和。
酒税法の改正によりそれまで大規模な工場でしか作れなかったビールが小さな工場でも作れるようになりました。
新しいビールを日本のみんなに(萩市から)届けたいという思いで作り始めました。
こう語るのは工場長の立分弘之さん。

 

 

目指す味はヨーロッパのコクと香りのあるビール。
1990年代、日本で主流だった「キレ」と「のみやすさ」を重視したビールとの差別化を図りました。
最初の1年間は、納得のできる味を追求するため試行錯誤を続ける毎日でした。
こだわっている点はホップの投入時間と話す立分工場長。
この日は“アルト”という銘柄のビールを仕込む日でした。
この工場では煮沸する段階で苦みのホップを入れます。
苦みづけの時には高温で煮沸させてあげないと苦み成分が麦汁の中に溶け込まないのが理由だと言います。
ビールに苦みと香りをつけるホップ。
これをどのタイミングで、どれだけ投入するかでビールの味は大きく変わります。
ヨーロッパ風の「コク」と「香り」がありなおかつ日本人の舌にもあうビールを作り上げました。

 

 

市内の道の駅に並ぶちょんまげ麦酒。
お土産や贈答品として人気商品だといいます。
20年前小さな工場で生まれた地ビールは、今では萩を代表する商品になりました。
近年、各地の地ビールを集めたイベントが人気を集めています。
小さなブルワリーがそれぞれの特徴を生かし独自のビールを作っています。

 

 

ちょんまげ麦酒も現在4種類の味わいが楽しめます。
淡い色合いでコクと飲みごたえがある“ペールエール”。
赤みがかった色で適度な苦みと独特の香りの“アルト”。
さわやかな香りとフルーティーな味わいが特徴の“ウィート”。
3年前に完成したばかり、マイルドな味わいの“ピルスナーゴールド”。
かつては「キレ」と「飲みやすさ」がもてはやされていたビールですが、今では「様々な個性」を持つ地ビールが市民権を得ています。
来年は明治維新150年の年。
「観光客に萩でこんなにおいしいビールを作っていると届けたい」と意気込む立分工場長。
キャッチ―な名前と独自の味で、人気を確固たるものにした「萩の侍」。
歴史の香りが残る城下町で香り高いビールを作り続けます。