楢﨑 瑞の日記
光芒
「失ったものは多いけれど、泣きながらでも、進むしかないんです」
先日、
去年の豪雨災害で一部不通となっていたJR山口線が全線復旧しました。
高らかに汽笛を響かせながら走るSLやまぐち号を見つめながら、
被災された男性が、呟かれた言葉です。
「SLはその象徴みたいなものですね。前に前に進みますから」と笑顔で話されたのが印象的でした。
凛とした「貴婦人」。復興のシンボル。
響く汽笛は、新しい一歩の、はじまりの合図に聞こえました。
今月20日、故郷・広島で起きた豪雨災害。
見慣れた光景の変わり果てた姿と、あまりに大きな被害。
正直、茫然としています。
ニュースを読みながらも、未だに信じられない気持ちです。
ただ、
積もる土砂と変わり果てた家屋を前にして、
最愛の家族を失ったという絶望の中で、
必死に土砂をかき出す人たちがいる。
その光景を、絶対に忘れまい。そう思います。
支援の形はたくさんあります。
被災地に思いを寄せながら、
自分に何ができるのか、自問自答を続けながら、
きょうもニュースを伝えます。
希望の「汽笛」が鳴る日を信じて。
がんばろう、広島。