楢﨑 瑞の日記

Wake me up

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シルバーに輝くシャーレ…。

王者の証です。

 

3月15日の維新スタジアムから始まった「維新劇場」は、

最終節・鳥取の地で大団円を迎えました。

yabでもお伝えしましたが、レノファ山口がJ3参入1年目にして優勝。

同時にJ2昇格を決めました。

 

後半アディショナルタイム、ここでプレーが切れたら試合終了、という場面。

ラストワンプレーでの同点劇。決めたのは途中出場のキャプテン・平林選手。

正直、記者席で諦めムードだった私。

ゴールが決まった瞬間、もう涙、涙、また涙。

今シーズン何度も劇的な試合を見せてくれたレノファの選手たちは、

誰一人あきらめてはいませんでした。

山口から本当にたくさんのサポーターが訪れる中、

最後の最後に、最高の形で応えてくれました。

 

サッカー経験は小学生の時に少しだけ。

ほとんどルールも怪しかった私は、

3月の開幕戦でその面白さに魅了され、

勝てば喜び、

負ければ悔しがり、

いつの間にか、サッカーが、レノファが大好きになっていました。

 

地元にプロチームがある喜び。

応援できる幸せ。

勝敗に一喜一憂できる楽しさ。

試合の翌日はレノファの勝敗が話題になる日常。

レノファがもたらしてくれたもの。

そして、

たくさんのサポーターの皆さんと知り合えました。

Jリーグの実況という、夢のような瞬間もありました。

なにより、山口にレノファがある喜びを噛みしめた8か月のシーズンでした。

 

地元にJリーグのチームがあるということ。

それは単にサッカーが盛んになるというだけではありません。

アウェイチームのサポーターが山口を訪れる。

経済効果もあるでしょう。知名度も上がるでしょう。

「山口といえばレノファ」。そうやって地域のブランド価値も高まるでしょう。

「山口でサッカーがしたい」そんな若者が増えるかもしれない。

レノファが山口のサッカー少年たちの受け皿となり、人口流出に歯止めがかかるかもしれない。

 

そして、県民がレノファで一つになれる日が来るかもしれない。

レノファが強くなり、上のステージに行くことは、そういった可能性も秘めています。

 

来シーズンからはJ2です。

試合数も増え、より熾烈な戦いが待っています。

 

チーム最年少・小池選手はこう話しました。

 

「山口のサポーターは最高です。こんなに気持ちよくサッカーをさせてくれるサポーターはいません」

「でも、だからこそ応えなければいけない。J2に上がって満足しているようではダメ。もっともっと、山口の人に喜んでもらいたい」

背番号2番、攻守に活躍した宮城選手は言います。

「僕ではなくて、レノファが、山口が有名になってほしい。レノファのファンを増やしたい。山口に、こんなすごいチームがある。こんなサポーターがいる。それを全国に知らしめたい。その役に立ちたい」

レノファに山口出身者はほとんどいません。

それでも、一人一人が山口を背負う、という気持ちで戦っています。

勝っても、負けても、レノファが話題になる。みんなで熱中できるものがある。

山口に縁のなかった若者たちが、山口のために力の限り戦ってくれる。

サッカーがある喜び、レノファがある喜びを胸に、

また来シーズンをスタートさせようではありませんか。

 

 

レノファに、レノファに携わるすべての方に「ありがとう」を。

そして、来シーズンも、「やってやろうぜ」。