沖田 総平の日記

あれから5年

2011年3月11日からきょうで5年。

みなさんはあの日、どこで何をしていましたか?

私はあの日、会議出張で広島市にいました。午後2時に会議が始まり、本格的な話し合いが始まろうとした矢先の午後2時46分、東京から会議に出席していた人たちの携帯電話のアラームがけたたましく鳴り響きました。

当初は少し大きめの地震が東北で起きただけという印象でしたが、会議室にあったテレビをつけると、そこから流れてくる映像は、想像を絶する被害の様子でした。

その後は、会議室から駆け出すようにそれぞれが自分の放送局に戻ろうと試みましたが、新幹線は運転見合わせてでダイヤが大混乱し、私も、とにかく来た新幹線に飛び乗って帰路を急いだことを思い出します。

5年という時間が長いか短いか、それは人ぞれぞれで違うと思います。

ただ、まだ2500人を超える人たちが行方不明のままで、その人たちを探し続けている人たちがいることを考えると、「まだ5年」しか経っていないのかもしれません。

災害は明日は我が身。いつ自分たちが被災者となり、日本中、世界中の人たちの善意に助けられる時が来るかわかりません。

これからも自分たちに何ができるのか?それは被災者の心に寄り添うことだけではなく、日本の国の仕組みをもう一度見直して同じ過ちを繰り返さないために行動することなど、被災地に行けなくてもできることはいろいろあると思います。

 

東日本大震災から5年という、ひとつの大きな節目。

もう一度、自分にできることは何かを考えながら、犠牲になった方々の冥福を祈りたいと思います。