沖田 総平の日記

一期一会

先日、仕事の疲れを取ろうと、夜、近所の温泉で露天風呂に入っていた時のこと…

 

湯船に浸かっていたのは、私と外国人の男性。

そこに高齢の男性が入ってきたのですが、湯船に入るやいなや外国人男性に「あなたはアメリカ人か?何歳か?」と矢継ぎ早に質問。そこから、私も交えたお風呂トークが始まったのです。

聞けばその高齢男性は86歳で、1945年に広島で被爆し、現在は原爆の語り部として国内はもとよりアメリカなどでも講演をされているとのこと。また外国人男性は44歳のハワイ在住で、日本人の奥さんと旅行で山口に来ていました。

奥さんが日本人ということで外国人男性も片言の日本語はわかるものの、難しい言葉はわからない様子。そこで、高齢男性が「大東亜戦争の時には…」と話すと私が「World War Ⅱ…」、「原爆が落ちた時は…」の話には「the atomic bomb…」などと簡単に通訳していました。

しかし、話がどんどん進み「厚生労働省が…」「原爆手帳が…」という話になると、英単語が全然出てこない!社会人になってからも英語を勉強している時期はあったのですが、ここ10年ほどサボっていたので、覚えていたはずの英語はどこへやら。自分の無学ぶりを恥じるばかりでした。

 

「普段正しい日本語について考えることが多い仕事だから、英語は二の次で…」と言い訳したいところではありますが、さすがに厚生労働省すら英語で言えないようでは情けないばかりです。

温泉がつないでくれた素敵な出会いに感謝しつつ、改めて勉強の大切さを痛感した夜でした。