楢﨑 瑞の日記

鋭意進行中/涙腺崩壊中

朝夕だいぶ涼しくなってきました。

「暑い暑い」とつい先日まで言っていたような気がするのですが…

寝る時に、タオルケットなのか、通常の布団か迷ってしまいます。

時折吹く風も涼しくなって、「秋なんだな」と感じます。

先日、ある企画の取材で、宇部市のUPRスタジアムに行ってきました。

つい2か月前に、夏の高校野球山口大会が行われていた会場のひとつです。

ことしのyabの高校野球中継は、3回戦まで、このUPRスタジアムで行われました。

 

吹く風も、気温も、日暮れの早さも、すっかり秋になってしまいましたが、

この場所に来ると、あの夏の熱気を感じます。

出場は叶わなくとも、最後まで「選手」として「共に」戦い続けた女子部員。

アクシデントに泣き、志半ばでマウンドを去った好投手。

豪快に描いた2本の放物線が「人生を変えた」スラッガー。

「伝統」が「永遠」に変わった伝統校「最後の」キャプテン。

プライドよりも「勝つために」バットを短く持ったキャプテン、最後の打席。

「恩返し」と「やってきたことが正しかったことを証明」するために投げ抜いた背番号10。

 

チームの数だけ、そして選手の数だけ、涙と、物語がありました。

 

夏の終わりと共に、

「彼ら」の物語は思い出となり、

新たな世代が「春」を目指して躍動しています。

その活躍を祈りつつ、

いま、「彼ら」はどうしているんだろう?

どんな「最後の夏」を過ごし、何を感じ、何を見て、何を得たのか。

いま「彼ら」が伝えたいことって何だろう?

 

そんな思いから、4年前にスタートさせたのが「球児からの手紙」。

私が球場へ取材に来た理由です。

 

今年で4回目となるこの企画。

毎年年度末、卒業式の時期に合わせて作っていたのですが、

「少しでも、夏の記憶が薄れないうちに放送したい!」という思いから10月の放送となりました。

 

少しずつ取材を終えて、自分で編集をしているのですが…

毎年の事ながら、入れ込みたい要素が多い。

きっと追加取材をしながら、またどんどん尺が伸びていくんだろうな、という予感もありつつ、

高校球児だった私が、またこういう形で高校野球に携われること、

いろんな思いを伝えられる仕事ができることに、日々幸せを感じながら作業しています。

放送は10月4日(水)のJチャンやまぐちです。

ぜひご覧ください。

 

おこがましい話ではありますが…

「彼ら」の思い出に、少しでも彩りを添えられますようにと願ってやみません。