八谷 英樹の日記
自分のルーツを探る旅 ~前篇~
みなさん、自分のルーツってご存知ですか?
今回は、そんなお話です。
私の祖母の父、つまり曽祖父は「山口にルーツがある」と
以前、親戚から聞いたことがありました。
「おばあちゃんっ子」だった私。
祖母は、愛情たっぷりで・・・とても厳しく、よく怒られました。
何をするにも祖母の言うとおり(笑)。
でも、そんな祖母が大好きでした。
今になって思うと、自然と「女性に逆らってはいけない」ということを
教え込まれた気がします(笑)。
現在、家庭内で難なく妻に従えるのは(笑)、
祖母の教えが生きているからかもしれません。
ばあちゃん、ありがとう!
大好きだった祖母と幼少期の私
話が逸れましたが、「山口のルーツ」のことを
もっと祖母にいろいろ聞いておけばよかったなぁと思います。
(祖母は、私が中学生のときに亡くなりました。)
ならば自分で調べてみようではないか、と思い立ったわけです。
ところで、どうやって調べるのでしょうか?
「私も調べてみたい」という方(がいるかどうかわかりませんが)のために、
調べ方を簡単に!
方法は・・・地道に戸籍を遡っていきます!
①本籍がある市町村の役場で、戸籍(除籍)謄本を取り寄せる。
私は、(不要なものも含めて)あらゆる情報を知りたかったので、
改製原戸籍を取り寄せました(1通750円でした)。
直系の子孫であれば、請求できます。
②たとえば、自分→父→祖父→曽祖父といったように、
戸籍筆頭者を遡って請求していく。
戸籍は、150年前のものまで保存することになっているようです。
運が良ければ、江戸後期~明治初期頃までたどれるかもしれませんね。
さて、私の場合は、出身地の福岡県春日市役所からスタートです。
祖母の欄に目をやると・・・。
いきなり「山口市」の文字。
山口にゆかりがあるのは「曽祖父」だと聞いていたので、
祖母の戸籍で「山口市」という文字を見つけて、少し興奮しました。
祖母は、祖父と結婚するまで、
「山口市上金古曾10番地」に本籍があったようです。
昭和30年前後のお話です。
となると、その場所へ行ってみたくなるのが人間心理というもの。
ところが、現在「上金古曾」という地名は見当たりません。
調べてみると、昭和30年代~40年代にかけて、
山口市では地区の改編が行われたようです。
そこで、県立山口図書館へ。
職員の方々に協力していただき、
当時の「山口市上金古曾10番地」が、現在のどのあたりか調べます。
古い資料や住宅地図を出してもらい・・・
最終的には「新旧地名対照」という本で判明しました。
当時の「山口市上金古曾10番地」は
現在の「山口市三の宮2丁目付近」にありました!
いざ、レッツGO!
道中「ここに祖母も来ていたかも!?」なんて思いを馳せながら、
サビエル記念公園で写真を撮りました。
1人だったので、セルフタイマーで撮りました。
写真には映っていませんが、
周囲の子供たちに、冷ややかな目で見られながらのポーズです(笑)。
到着。このあたりです。
あとは、当時のことを知っているであろう高齢の方を中心に、
近所の人に聞き込みです。
「すみません、このあたりって昔は『上金古曾』でしたか?」
「10番地ってどのあたりだったんでしょうか?」
「このあたりに、水上さん(祖母の旧姓)って住んでいませんでしたか?」
・・・普段の仕事が、活きました(笑)。
近隣の方々は、とても親切な方ばかりでした。
「自宅に上がっていきなさい」と言って話を聞いてくださったり、
後日、当時の詳細な番地が載った地図を郵送してくださったりと、
山口の人たちは本当にいい人ばかりだなと心から思いました。
直接祖母につながる情報は得られませんでしたが、
おかげさまで、おおよその場所がわかりました。
「ここに祖母がいたのかぁ。」
「本籍地」なので、
厳密に言うと、実際に住んでいたかどうかまではわかりません。
ただ、「祖母のルーツ」に触れて、感慨深いものがありました。
祖母と少し会話ができたような・・・そんな気持ちになりました。
この場所、実は、私の自宅からわずか2キロほど。不思議な縁を感じました。
3年前、“縁もゆかりもない”山口に引っ越してきたと思っていましたが、
実際は、縁があったんですね。ちょっと感動しました。
みなさんも「ルーツを探る旅」されてみてはいかがでしょうか?
新たな発見があるかもしれませんよ
私も、せっかくなので
もう少し前まで、たどってみようと思います。
後篇に続く。