楢﨑 瑞の日記
本気の夏、白球のキセキ
いよいよです!
第100回を迎える夏の全国高等学校野球選手権記念山口大会を前に、
山口県勢が残してきた軌跡を映像で辿る番組、
yab25周年記念番組 「白球のキセキ」が、7月9日 よる7時から放送されます!
それぞれのパートを編集して、それを持ち寄って、
ミスがないか細部まで全員でチェックして…ようやく出来あがりました。
今回は私もディレクターの一人として制作にあたったのですが、
込めたい思いや内容が多すぎて、非常に困りました。
1時間番組でも、尺が足りない…。
「生徒が高校野球をできるのはおよそ2年半。日数にしてだいたい1000日」
「球児たちはそこにすべてをかける。だから、指導者も本気で向き合う。じゃないと失礼ですよね。彼らに」
私が制作を担当したパートの、ある監督の言葉です。
取材した日からずっと、耳に、そして頭に焼き付いています。
この番組では、山口県勢が、これまでの大会で残した軌跡、あるいは奇跡をたどっていきます。
時代も、境遇も、考え方も…そして、たどる結末も、みんな違う。
でも、ひとつだけ共通点があって。
どの軌跡や奇跡にも、いつもそこに「本気」の人がいるのです。
時代や境遇は違えど、「甲子園」や「野球」に「本気」で向き合っている人たちの物語が、何時の時代もあるのです。
だから、こんなに心惹かれるんだな、と、出来上がった番組を見ながらぼんやり考えました。
以前、このコラムで書いた気がしますが、
私は高校野球の実況や取材がしたくてアナウンサーになりました。
自分自身も高校球児でしたし、
大学で野球がやりたくて、高専を中退して大学に進学したくらい、野球というスポーツに魅せられました。
ヘタだったし、芽は出なかったけれど、「本気」だったんです。
そして、いまも魅せられています。きっとこれからも。
その思いは、番組を通して、様々な「本気」の人に触れることで、さらに強くなった気がします。
皆様にも、そんな思いが少しでも伝われば、制作者のひとりとして幸せです。
そして同時に、まもなく始まる「本気の夏」に挑む球児たちに、すこしでもエールを。
彼らの「本気の夏」が、また次の100回に刻まれていくのですから。