沖田 総平の日記

テンションが上がる?

気分が高揚することを「テンションが上がる」と言います。みなさんも日常的に使っている言葉だと思いますし、私も普段の会話の中では使います。

 

ただ、もともと「tension」とは「ピンと張りつめた状態、(精神的な)緊張、不安」という意味で「気分」のような意味はありません。(最近の国語辞典には「(本来の意味の誤用から)俗に気分、気持ちのこと」とも書かれています)

 

そこでいつも悩むのが「アナウンサーがこの言葉をテレビで気安く使っていいのか?」ということです。

 

すでに「テンションが上がる」という言葉は一般化していて、視聴者から「その使い方は間違っている」と注意をいただくこともないと思います。

 

それでも、「アナウンサーは言葉の意味をしっかりと考え、正しい言葉を使わないといけない」と教育されてきた人間としては、テレビで使うことに躊躇があります。もちろん、テレビで当然のように使っているアナウンサーもいますが、私は使わないことにしています。

 

「ゆくゆくは『リアルガチ』や『バズる』のような言葉もテレビでアナウンサーが使ってしまうのかな?」などと思いつつ、年齢とともに頭が硬くなっているかな?とも思ってしまう今日このごろです。