楢﨑 瑞の日記
守備的思考
1月ももうすぐ終わりだというのに、ようやく初詣をしてきました。
神社に行って、おみくじを引いて…という流れがあると、ああ、正月だなあという気がしてきます。
日々の占いは結果が良い時しか信じないですし、
おみくじはそもそも「ありがたいお言葉」として捉え、
「凶が出る」前提で引くという「超絶守備的」ライフを送ってはや32年。
2019年も残り11か月とちょっとになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ちなみにこのくだりも、すでに3年くらい使っています。冒険しない。安全な年始のコラム。
中生代三畳紀の登場以降、2億年以上の時間をかけて
甲羅という守備能力をひたすら特化させたキングオブ守備職人(個人的ランキング)・カメには及びませんが、
いかに私が守備的な生き方ばかりをしているかお分かりにな…うん、守備的というよりは、何ら進歩していないだけという気がして来ました。
何の話でしたっけ。そうです。初詣です。
どこに行ったかというと、お隣広島県。
廿日市市は厳島にある厳島神社です。
よく「宮島」と呼ばれますが、これは通称で、正式には「厳島」、なんですね。
(広島では「宮島」の一言で、島と神社を一括りにすることが多い気がします)
お正月期間でおよそ10万人の参拝者が訪れるそうですが、
ちょうどそれも落ち着いた時期だったようで、それほど人も多くなく。
“凶が出る前提”で引いたおみくじは、吉。
「我が知らぬことも、思いのほか人の助けによりて、たやすくなしうる心なり」という”ありがたいお言葉”を頂きました。
ただ、隠楽にふけると身を滅ぼすそうです。思い当たることが多すぎて、挙げれば論文程度の文量になりそうです。
このまま帰るのも…ということで、
ちょっと「広島らしい」体験をしてきましたよ。
これ…何だかわかります?
広島の名物お土産「もみじまんじゅう」…の金型です。
実は、厳島の商店街やフェリー乗り場のすぐそばには、
この「もみじまんじゅう」作り体験ができる施設があるんですね。
たくさん食べてきたけど、さすがに作ったことは無かった…
こうして、金型に生地を流し込んで…
中身となる「あんこ」を置いて、上から生地でふたをします。入れすぎ注意。
ここから金型のフタをして、これでもかというくらい焼きます。
これでもか。これでもか。
じゃーん!!
なんどかひっくり返しながら、焼き上げたのがこちらです。
欲張って生地を入れすぎた結果、いささかはみ出しました。
ふっ、スケールの大きさが金型に収まらなかっ…すみません欲張りました。入れすぎです。
焼きたてのもみじまんじゅうは、ふわりとした甘さと香ばしさがたまりません。
昔はこうしてひとつひとつ手作業で作られていたとか。
お店で買うのもおいしいですが、
できたてのもみじまんじゅうも、また違った魅力がありますね。
最後はしっかりラッピングも。
「チョコ」が「ちょっこ」になっているのは、4文字で揃えたかっただけです。お気になさらず。
いやあ、楽しかった。
生地の流し込みから焼き加減まで、
何から何まで不器用な私に、指導役の方がひたすらフォローに回っていたことは言うまでもありませんが、
これがおそらく「我が知らぬことも、思いのほか人の助けによりて…」ということなのでしょう。
隠楽にふけって身を滅ぼすパターン…なのか…
厳島にお立ち寄りの際は、ぜひみなさんも!