楢﨑 瑞の日記
また来年…
山口に来てから6度目の春。
毎年この時期になると、かならず散歩にでかける場所があります。
山口市にある、一の坂川です。
山口市中心部を流れるこの川沿いは、この時期、桜の名所になります。
県内にお住まいの方にはおなじみ…ですね。
室町時代、京都をモチーフに山口のまちを整備した大内氏は、
一の坂川を鴨川に見立てて町割りを行ったと言われています。
川の両岸600mに渡って、およそ200本のソメイヨシノが植えられていて、
おだやかに流れる川と、周辺に建つ町屋の景観が合わさって…抜群のお花見スポットになっています。
5月末には、ゲンジボタルの乱舞も楽しめます。
桜の下でシートを広げて…というよりは、散策をしながら楽しむのが良いですね。
川幅がそれほど広くないので、
両岸から伸びる桜が、川の真ん中にアーチをかけているように見えて、また美しい。
私が行ったのは平日のお昼だったのですが、たくさんの方がお花見散策を楽しんでいましたよ。
両岸に建ち並ぶ町屋の中にはカフェもあり、そこでくつろぎながら桜を楽しむ方も。
私のオススメはこちら。
大抵は「見上げる桜」なのですが、私が好きなのは「下を向いて見る桜」
風に舞って水面にたどり着いた桜の花びらが、
穏やかな流れの一の坂川をゆっくりと流れてく様子…これがまた、何とも心穏やかになる風景なのです。
毎年、この時期になると、この風景を楽しみに、一の坂川沿いをゆっくり歩きます。
この時期しか見られない景色だからこそ、なおさら愛おしく感じますね。
うん、とても気持ちよかった。
桜の季節も、もうすぐ終わり。
少し寂しい気もしますが、
また来年、この川沿いを歩きたいなと、今からワクワクしています。