八谷 英樹の日記
「成長」と「老い」
サッカーJ2リーグは終盤戦に差し掛かっています。
レノファ、ラストスパートがんばってくれー!(>_<)
さて、私は先日“もうひとつのレノファ”を応援してきました。
レノファ山口ユース(高校生)です。
特に思い入れの強い選手がいまして。
キャプテンの三好崇斗(シュウト)選手(高校3年)です。
出会いは6年前、彼が小学6年生の頃でした。
当時、私は熊本県で小学生のサッカー大会の実況を担当していました。
シュウトも、親御さんの仕事の都合で当時は熊本に住んでいて
ソレッソ熊本というチームに所属していました。
全国大会でも上位に入るような強豪チームで、
県大会の決勝戦は、
ソレッソ熊本「Aチーム」対「Bチーム」でした。
当時取材をするなかで、Bチームに三好崇斗という賢い選手がいること。
Aチームに入るだけの実力はあるけど、控えでベンチに置くより
Bチームでリーダーシップを発揮してほしいこと。
監督さんから、そんなことを聞いていました。
一方、三好少年は
「Aチームに入れなくて悔しい」
「Bチームの僕たちにもできるんだぞというところを見せたい」
そんなことを言っていました。
今思うと、子どもらしくてかわいいコメントです(^o^)。
写真の左下が三好少年(当時12歳)です。
(写真転載:ジュニアサッカーを応援しよう!)
Aチームに入れなかった悔しさをバネに、
Bチームの主将として、一生懸命チームをまとめていたこと。
試合後、思いがあふれて悔し涙を流していたこと。
そんな彼の姿を今でも鮮明に覚えています。
(ちなみに、そのときのAチームの主将は、
U18日本代表、サガン鳥栖の松岡大起でした。)
さて、時は流れて、シュウトはレノファ山口ユースへ。
プレーを見たことはありませんでしたが、
スタジアム等で会って、何度か話をしたことはありました。
ユースで主将を務めているらしいということも風の噂で聞いていました。
そして、先日。
シュウトから一通のメールをもらいました。
「おのだサッカー交流広場でJユースカップの1回戦が行われます。
お忙しいとは思いますが、ご都合があえば、
レノファユースのキャプテンとして頑張る姿をお見せしたいです。」
おじさん、完全に心動かされました(笑)。
こんなにうれしいメールはないです。
聞けば、Jユースカップが高校最後の公式戦とのこと。
他の仕事を投げ出してでも(笑)、絶対に見に行くと決意しました!
あの泣き虫だった少年が、
小学生の頃と同じようにキャプテンマークを巻いて
イキイキとプレーする姿を見られたこと。
うれしくて、涙腺が危なかったです。感動しました♪
子どもたちの成長に触れる瞬間は、
この仕事をしていて一番幸せだなと感じるときです。
それにしても、シュウト身長が伸びたよなぁ。
昔は小さかったのに・・・。
高校生だもんなぁ。まだ伸びているよなぁ。
彼にとっては、いろんな意味で「成長」の6年間。
一方、僕にとっては、間違いなく「老い」の6年間です(笑)。
それでも、こんな幸せな気持ちになれるなら
年を重ねるのも悪くないなと思えた時間でした。
さて、シュウトのメールにはこんなことも書いてありました。
「同級生の伊東(稜晟)くんがトップチームに昇格しましたが、
残念ながら自分は昇格することができませんでした。」
口にはしていませんでしたが、きっと悔しい思いもあったと思います。
僕は、シュウトが悔しさを力に変えることができる男だということを知っています。
次のステージでもサッカーを続けるとのこと。
がんばれ!シュウト!応援しているぞ!!