田中 亨の日記
何か違う
「AIが活用されています。」
最近こんな表現をよく耳にするようになりましたが、「AI」という文字を見ると、私はいまだにアーティストのAIさんを真っ先に思い浮かべてしまいます。
大好きなアーティストの1人なので!
そんな大好きなアーティストのことを書きたい気持ちをぐっとこらえて、今回はまじめに人工知能のAIのことを書きます。
様々な業種にAIが活用されはじめ、「いずれはアナウンサーも・・・」
とびくびくしている反面、「アナウンサーとしてAIに負けてたまるか!」という対抗意識も持ちながら生活しています。
先日、東京に取材に行った際にもAIの広がりを感じることがありました。
ホテルにチェックインしようとフロントに行くと・・・
「あっ、かわいいスタッフさん・・・なのか?」
「ん?なにかが違う・・・女性と恐竜??」
(チェックインを試みるスタッフ)
女性に話しかけても「画面にタッチしてください」と、一辺倒な返事。
少し苛立ち始めたスタッフを宥めながら、女性の前に置いてあった説明を読むと・・・
「ロボットに触らないでね」
実は、ホテルのフロントにいた女性と恐竜はロボットだったのです!
私とスタッフは一気に興味津々になってしまいました。
「あなたはロボットですか」
「友達になりましょう」
などと話しかけましたが、残念ながら無反応。
恐竜型ロボットが音声で指示する通りに、画面にタッチしてチェックイン作業をしていきます。
「ガメンニ タッチシテ クダサイ」
「ナマエヲ カイテ クダサイ」
片言です。
抑揚のない平坦なしゃべりです。
いや、「しゃべり」ではなく「音」と表現した方が正しいかもしれません。
ですが悔しいほどに、一つ一つの指示に無駄がなく、簡潔で分かりやすく、予想以上にスムーズにチェックインできました。
「AIもここまで来たか・・・しかし、AIには負けたくない!」
アナウンサーとして真心込めて言葉で伝えていきたい思います。
p.s.
ホテルの部屋からフロントに電話をしてみたら、ロボットではなく人間の男性が対応してくださいました。
やはり、人間の声が落ち着きます。