具嶋 柚月の日記
太古のロマン
突然ですが、クイズです!
こちらは、山口県のどこでしょう?
色の異なる土や石が何層にも重なっていますね。
正解は、
美祢市の化石採集場です‼
先日取材で訪れました。
山口県は日本でも有数の化石の産出地だそうで、
2010年、なんとこの美祢市化石採集場から 日本で初産出となる
2億3000万年前の
陸上脊椎動物・ディキノドン類の化石が発見されました!!!
ディキノドンとは恐竜ではなく哺乳類の遠い親戚で
口先に突き出た大きな2つの牙が最大の特徴です。
こちらが見つかった化石、
ディキノドン類の上顎の一部です。
↑白い牙(上部の突起)が見えますね!
ディキノドン類の化石は世界各地でも見つかっていて、
今回美祢市で ディキノドン類の化石が国内初産出したことは、
太古の地球上の陸地が、ひとつに繫がっていたこと(パンゲア)を示す有力な証拠の一つとなるそうです。
なんとも興味深いですよねぇ・・・!
現在 追加調査のため化石採集場は一般の入場はできませんが、
特別に入れて頂き、発掘作業をお手伝いさせていただきました。
人生で初めての化石採集体験です!!!!!
「よいしょ~!」
「固い!!!」
※実際の採集作業は異なる場所で行いました
初めてハンマーを握りましたが、
全力で振り下ろしてもなかなか岩は砕けません。固い!
そして、同じポイントを狙って当てるのがとても難しかったです。
でも、
楽しいっ・・・!!!///
「もしかしたらディキノドンの残りの化石が出てくるんじゃないか…⁉」
そんな期待感で、ドキドキわくわく胸の高鳴りが収まりませんでした!
ですが、そう簡単にディキノドンの化石が見つかるわけもなく、
結局 発見することはできませんでした。
でも!
シダの化石を見つけましたよ!
石の下部に、シダの葉のような形が黒い影のように残っているのが確認できます!
植物などの化石は、このように裏と表が一対となって発見されることが多いそうです。
これも2億年以上も前の化石、とても重く感じます。
いやぁ~、こんなロマン溢れる化石採集場が山口県にあるって、
気が遠くなるほどの時を超えて、今 私たち人間がこの地上で生活をしているって、
改めてすごいことだな、と感動しました。
ディキノドン類含め、化石のさらなる発掘と 今後の研究の進展がとっても楽しみですね!!