楢﨑 瑞の日記
歴史の通り道
休日は、なるべく人の多いところは避けつつ、近場での散歩で気分転換をしています。
先日は山口大神宮まで行ってきました。
1520年、山口を拠点に一大勢力を築き上げていた大内義興公が創建したのがはじまりで、
伊勢神宮のご分霊を勧請したことから「西のお伊勢さま」と呼ばれ、
伊勢に行くことができない西の地方に住む人々が多くお参りしたという、由緒ある神社です。
ここに来ると、気持ちをリセットできるというか、頭をまっさらにできるというか…
何が、というわけではないのですが、そんな気持ちになれる場所なのです。
平日だからか、人の姿はほとんどなく、凛とした空気をより一層感じました。
創建された背景を調べていくと、
大内氏の権勢や、「西の京」と呼ばれた、当時の山口の繁栄を見ることができます。
歴史を見ていくうえでも重要な場所なんですね。
ここから一の坂川までゆっくりと歩いて、
栄華を誇った当時の街並みを想像するのがとても好きです。
(小さすぎて見えないかもしれませんが、中央にわずかなホタルの光が…)
一の坂川では、ホタルの乱舞を見ることができました。
500年以上前の人々も、同じ光景を見たのかな、と思うと、とてもワクワクします。
自分が住んでいるまちがどんな歴史をたどり、
自分が普段歩いている道でどんな出来事があったのかを知る…。
山口に住んで6年になりますが、まだまだ興味は尽きません。
次はどこへ行ってみようかな。
気軽にどこへでも行ける日常が戻ってくる事を待ちながら、そんなことを考えています。