楢﨑 瑞の日記
備忘録。
大きなチャレンジがひとつ。終わりました。
8月16日のJ2リーグ第12節
レノファ山口FC 対 大宮アルディージャの試合を実況するチャンスを頂きました。
しかも今回は、地上波ではなく、
Jリーグが制作する「公式映像」の実況…
つまり、スポーツを中心とした動画配信サービス、
「DAZN」で配信される形での実況でした。
レノファ山口の取材を担当して5年…
J3時代の2015年に、1試合だけ実況は担当したのですが、
そこからは、地上波でのピッチレポートが中心。
まさか自分がまたJリーグの試合を、
それもJリーグが制作する「公式映像」の実況をすることになるとは、
正直、思っていませんでした。
通常のyabの中継と最も違うのは、
何よりもまず「公平」であること。
あくまで「公式」の映像ですから、どちらかに偏るのではなく、
しっかり両チームのことを伝えなければなりません。
(この時点で、普段私が担当している仕事とは相当な乖離があることは明白ですが…)
おそらく3:7(もちろん3がレノファです)くらいの割合でフラットな実況になるのかな…
と思いながら、
5年ぶり2度目のサッカー実況に臨んだのですが。
正直な感想を言うと「まだまだ…まだまだまだまだまだまだ」です。
公式映像の実況である以前に、
まずサッカーの実況として足りないもの、できないこと、やらなければいけないこと。
その部分が明白になった90分間でした。
わかっているつもりで、いざその場面になるとわかっていなかったこと。
できているつもりで、いざその場面になるとできなかったこと。
常に動き続けるピッチの中で、咄嗟に選手の名前が言えたのか?
解説者の言葉や、自分で紹介した情報、それを活かしながらの実況ができたのか?
「これではダメだ」というのが正直な自己評価です。
今できるベストは尽くしたという気持ちがありますが、
つまりそれは、結果に対して言い訳ができないということ。
シンプルに「実力の無さ」を痛感した試合になりました。
悔しいという感情が一番ですが、
ならば、上手くなればいいだけの話です。
悔しがっているだけでは、上手くなることはありません。
経験が足りないなら、練習で補えばいい。
知識がないなら、必死に勉強すればいい。
できないなら、できるようになればいい。
今を認めてしまったら、そこで終わりです。
そう言い聞かせながら、さらに精進していきたいと思います。