楢﨑 瑞の日記
書きつくせない思いは
最後まで、笑顔でした。
9月26日「どき生てれび」の最終回。
5年半続いた番組のラストは、まさかの波田陽区さんによる「フェニックス」
「型にはまらない、県民性を変えるくらいの情報番組を」とスタートしたこの番組。
全体の流れを知っているのは私だけ。
お伝えしていく情報にMCの3人が「正直な」リアクション。
予定している流れがあっても「その時のベストがそれなら変えてもいい」という、
プロデューサーの方針のもと、自由に、明るく、そして全力で駆け抜けた5年半。
湿っぽい雰囲気はゼロで終わったのは、実にこの番組らしかったと言えるのではないでしょうか。
アナウンサーになって6年。その期間のほとんどをこの番組と過ごしてきました。
私にとってこの番組は、
アナウンサーとしての「本当に必要なこと」を学ばせてくれた、大切な番組です。
実はMCの山田としあきさんとは、不思議な縁があって。
アナウンサーになったばかりの時、「Jチャンやまぐち」で放送した、
旅行企画をナレーションしたのですが、
そこにレポーターとして出演していたのが、山田としあきさん。
食レポや、ゲストとのやりとりをVTRで見て、
「勉強になるなぁ」と強く印象に残っていました。
いつかこの人と一緒に番組をやってみたいな、学べることが多いだろうな…と。
そこからおよそ1年。
「土曜の朝に新たな番組を」と、プロデューサーに声をかけられたとき、
「一緒に仕事をしてみたい人がいて…」と山田さんの名前を挙げると、
「え、その山田としあきがメインMCだよ」と驚くプロデューサー…。
嘘のような、本当の話。
不思議な縁(私が勝手に感じているだけですが)から、始まった番組だったんです。
コーナーの進行役とMCという関係性でありながら、
やたらとMCに噛みつく楢崎。
大丈夫かな、コレ…と思う様なやりとりも正直ありましたが(喋っているのは私なんですけどね)、
それでも山田さんは、その「口撃」をやんわりと受けてくださって…
視聴者の皆様からも、
「ふたりのやりとりを楽しみにしている」といった言葉をいただくようになったのは、
山田さんの柔軟なスタイルあってのこと。
「どき生てれび」における「楢崎瑞」というキャラクターは、
山田さんなしには成立しないものでした。
最終回、言葉にならない寂しさを感じながらのコーナー進行でしたが、
視線の先にある、いつもと変わらない山田さんの姿に励まされながら、
いつものように、ワーワーと言い合うやりとり。
湿っぽいのは苦手なので。番組ではあえて言いませんでしたが、
本当に幸せな時間でした。
10月から「どき生てれび」は、
「どき生らいぶ」として生まれ変わります。
山田さんや大和さんが居た位置に、私と、具嶋、篠田の3人のアナウンサーが立ちます。
最終回、という表現を使いましたが、
あくまでリニューアル。
「どき生」という番組で、山田さんや大和さんが作り上げてきたものを受け継ぎながら、
MCとして新しいものを生み出していければと思っています。
5年半、山田さんをはじめ、たくさんの方に育てて頂いた「どき生」を、
さらに魅力のあるものにして繋げていけるように。
まだまだ力不足ではありますが、
全力を尽くしたいと思います。
そしていつかまた、
山田さんや大和さんと一緒に仕事ができる日を思いながら。
5年半、本当にありがとうございました。
そして、
10月3日から始まる「どき生らいぶ」を、どうぞよろしくお願いいたします。