楢﨑 瑞の日記

マスコットの重要性

悩む宮原アナ。

目の前には一枚のサイン色紙。

 

偶然立ち寄ったカフェで、オーナーさんに

「同じ色紙に、お二人一緒にサインをいただけますか?」という、ありがたいご依頼を頂きまして。

(とはいえ私も宮原アナも会社員。サインらしいサインは持ち合わせておらず、楷書派なのですが…)

 

「もちろんです!ありがとうございます!」

満面の笑みで応える宮原アナ。

問題はその後の、オーナーさんのひと言。

 

「あ、もしよければビープくんも一緒に描いていただけませんか?

 

oh…

 

乱文・文量過多・中身薄味と三拍子揃ったユーティリティー・楢崎のコラムにすら来訪いただいている心優しい皆様には、もはや説明不要かもしれませんが、「ビープくん」とはyabのマスコットキャラクターのこと。

yab関連のイベントにもあれ?前見た時と身長違くね?とか言われながら頻繁に登場している、愛くるしいキャラクターです。

愛嬌たっぷり、かつ、一切の負の感情を見せないプロフェッショナルな姿に、

楢崎は敬意を込めて「ビープさん」と呼んでいます。

 

みなさんが普段目にしているのは「キュリアス・オレンジ」

他にも「プリティ・マゼンタ」やら「ファニー・イエロー」など、全6色で展開しております。

「ちょっと待って、ビープくんって名前?種族?「プリティ・マゼンタ」が個体名なの?」などと無粋なことを言ってはならない。

 

で、なんだっけ。そうだ。サインにビープくんを描いてくださいと言われた話ですね。

 

ちょっとだけ曇る宮原アナの表情。

見慣れているとはいえ、突然お手本も無しで描くのはなかなかに難しい。

彼女も立派な社会人です。

我が国における「もしよければ」が「must」と同意義であることを理解しているのでしょう。

まして局のマスコットキャラクターです。愛社精神溢れる彼女が「描けません」なんて言うはずもなく…はい?私ですか?

「オーナーさんはきっと、宮原さんに描いてほしいんだよ」という勝手な事務処理を脳内で行なって先にサインだけ書きましたとも。ええ。

 

宮原さん、あとは頼んだ。すまん。

(この先輩、ほんとアテにならないな…)と思ったかどうかはわかりませんが、

「…よし」

と、ひと言気合を入れる宮原アナ。

さあ描き出します。

ビープさんの特徴でもある、丸みを帯びた魅惑のアウトラインから。

滑り出しは順調かもしれませ…

待て。なんだそのツノは。

キャンプとかで使うナイフのような鋭利さに言葉を失う楢崎ですが、

宮原アナは一瞬の躊躇いもなく描き進めていきます。

「外野の声など不要。己が筆の進むままに」と言わんばかりの描きっぷりです。

手。そして手。

ちょっとエノキダケっぽいのが特徴なのですが、これは結構いい感じなのでは…

そして顔面部分。頭頂部に向かって少し幅が大きくなる本家とは少し違いますが、

これも良い感じの丸み。不思議なポッケで何かを叶えてくれそうな感じも見受けられます。

かーらーのー…

 

?!

 

宮原アナ「目ってどんな感じでしたっけ…?」

楢崎「いや、そこで止めるなよう…」

宮原「完成しました…が…」

楢崎「……」

宮原アナ「うーん…」

楢崎「うーん…」

 

どうでしょう。個人的にはツノ以外いい感じだと思うのですが…