浅野 航平の日記
〝縁の下の力持ち〟
記念すべきプロ1年目となった昨季
山口ペイトリオッツ、2021-2022シーズンにおいて
最も印象深い試合
私にとっては、2022年3月27日
ソルトアリーナ防府で行われた、アルティーリ千葉とのGAME2
89-103、後にB2昇格も決めるアルティーリ千葉を相手に
最終的には、力の差を見せつけられた結果でしたが
外国籍選手2人のうち1人が、ケガでベンチを外れた中で
日本人ビッグマン〝ノブさん〟こと、延原慎選手がスタメンに
ノブさんが相手のディフェンスを剥がす衝立の動き、スクリーン
山田安斗夢選手(現 B3静岡)が右サイドへドリブル
合わせるように井手選手(現 B2東京Z)がカットイン、シュート
この得点シーン、起点となったのはノブさんのスクリーン
周りを生かす、ノブさんの真骨頂とも言えるプレーは
シーズンそれまでのペイトリオッツになかなか見られなかった
ハーフコートでのチームオフェンス
5人で攻めて、5人で守るバスケットは美しく楽しい
豪快なダンクや、華麗なスリーポイント、
素晴らしいシーンがたくさんあった、プロ1年目のシーズンの中でも
私が最も感動したプレーは、このノブさんのスクリーンでした
あれから1年が経とうという中、先日のホーム鹿児島戦
結果は連敗でしたが、GAME1・2ともに
オフェンスでのボールシェア、ディフェンスでの2対2の守り方
過去の試合と比べ戦術の意図、狙いが色濃く見えました
変化、成長を感じる、チームとして1歩前に進めた今節でした
手応えを掴んだ一方、GAME1で痛ましいシーン
ノブさんが膝を負傷し、ゲーム途中に担架で退場しました
怪我の程度は明らかになっていませんが、今後手術を受ける見込みです
今シーズン途中、第二子が誕生したことを受けて
「お父さんは地味だけど、縁の下の力持ちのようなプレーをやってる
胸を張れるプレーを、今後も積み重ねていきたい」と話されていました
チームオフェンス・ディフェンスの礎を築いた1人
ノブさんの貢献は計り知れず、その存在は欠かせないものです
ペイトリオッツのチームプレーの中に、ノブさんの存在を感じつつ
また〝胸を張れるプレー〟を見られるその日を、ゆっくり待ちたいと思います