田中 亨の日記

直接会って話を聞く

「なんでもいいから日本一になる」

数年前から漠然とこんな目標を立てていました。

 

きっかけは2019年のインターハイ取材。

当時、野田学園のキャプテンだった卓球の戸上隼輔選手

シングルスで2連覇を達成する瞬間を目の前で見ました。

その戸上選手はいまや日本のトップ選手に成長。

パリ五輪も出場が期待される存在です。

(写真左:戸上隼輔選手)

 

そんな彼を取材しながら思いました。

「選手を取材するのにふさわしい人間でありたい」と。

選手の経歴、戦績、競技について調べておくのはもちろんですが、

それ以前に、自分自身の素地を養わなければならない。

取材する人間も対象者に本気で向き合うといいますか・・・

さらなる自己研鑽を続けようと誓ったインターハイ取材でした。

 

 

あれから3年半。

私事で恐縮ですが

ANN(テレビ朝日系列)で その月に最も優れた取材活動を表彰する

2023年1月のANN月間賞を受賞しました。

 

全国で相次いでいる広域強盗事件の被告人に直接会って話を聞いた取材です。

私だけの力ではなく他の報道制作スタッフの

日々の働きがあったからこそ受賞できたものです。

日本一かどうかはわかりませんが、目標には近づいたように思います。

 

社会人になってすぐに大先輩が

「直接会って話を聞くことが基本だよ」と教えてくださいました。

この言葉を実践し続けた結果かもしれません。

大先輩にも感謝です。

今回は取材活動についての表彰でしたが、

いつの日かアナウンスでも結果を出せるように

忙しさや距離の遠さを言い訳にせずに

「直接会って話を聞く」ことを続けていこうと思います。