番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 名誉教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会 会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長 兼 社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
松下秀雄(朝日新聞山口総局長)
森脇直樹(山口新聞山口支社 支社長)
上田真寿美(山口大学国際総合科学部長)
毛利美友紀(周南公立大学経営企画課)
渡壁敏(山口県総合企画部 次長)
第321回 放送番組審議会
概要
| 開催年月日 | 2025年9月30日(火) |
|---|---|
| 開催場所 | かめ福オンプレイス2Fプリンスホール |
| 出席委員名 | 吉本秀子 委員長 矢野道代 副委員長 藤田敏彦 委員 酒田義矢 委員 松下秀雄 委員 森脇直樹 委員 上田真寿美 委員 毛利美友紀 委員 |
| 会社側出席者 | 代表取締役社長 阪本俊哉 常務取締役 編成業務局・報道制作局担当 関山吉宣 報道制作局長 末永弓子 編成業務局 編成部長 三谷弘幸 報道制作局報道制作センター ディレクター 立杉 駿太陽 番組審議会事務局長 松山和浩 |
議事録
課題番組のテレメンタリー「遺骨は今も海の底」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
- 井上さんの活動というのが日韓の懸け橋になるような一生懸命な活動だと思った。
- 日韓の問題はずっと続いていますけど、個人と個人、国と国でどこかで歩み寄って欲しいなと、戦争という悲劇は二度と起こさないで欲しいという気持ちは持たなければいけないと強く感じた。
- 歴史が絡む複雑な問題だけれども、井上さんがなぜこの問題を取り組むようになったのかという原点も分かりやすく紹介していたと思う。
- 番組としては分かりやすくよくまとまっていて、複雑な歴史もあるのだけれども理解しやすかった。
- 戦後80年経ち戦争が風化されていく中で、語り継ぐ方が高齢化していなくなる中で、こういった事故を起こさないという意味でも伝えていかないといけないと思った。
- このテーマは一つ言うのならば差別だと思う。差別をどうとらえるか、というようなことを思った
といった意見が出された。その一方で、
- 韓国のダイバーで若い方が潜水業務をされていたのですが、非常に危険なのではないかと凄く心配な思いを抱えながら番組を拝見した。
- 私はこの井上共同代表とは考え方が違うので素直に見ることが出来ず、批判的な見方をしてしまった。
- 国策とはいえ民間企業の起こした事故なわけで、それを日本国が調査、収集しないといけないという風には私は思えない。
- 厚労省の中村室長(当時)が骨のありかが分かれば遺骨収集の対象となるというような言い方をされたというコメントがあったが、それはちょっとおかしいのではないのかなと思った。
- 福岡厚生労働大臣のインタビューでは、沖縄や硫黄島の戦死者については国が調査、収集するという法律があるけれども、その他の法律はございませんとおっしゃっていましたけど、そちらの方が正しいのだろうと思う。
- 刻む会の追悼碑は歴史を正しく伝えようというよりも、自分たちの思いを伝える碑になっているのではないかなと思った。
- 番組的に最初に韓国の葬式で雇われる「泣き屋」と思われるような映像から入るというのはちょっとどうなのかなと思う。
- 歴史の問題を感情から語るようなスタートというのは損をしているなと思う。
- 内容が朝鮮半島の方に特化していて、その遺族だけというのではなく日本人遺族へのインタビューとか思いとかもあった方がよかった。
- 色々な事情で危険な所へ行かざるを得なかった人たちは、朝鮮半島の方も日本人の方も一緒だったと思うので、人数の差はありますけれど、日本人遺族も取り上げて欲しかったなと感じた。
- 30分の中で井上共同代表の活動がなぜここまで個人としての発信が出来て活動に繋がっていたということが、いま一つ強く伝わってこなかった。
- 水没事故があったことに加えて戦後80年以上も経っていく中でダイバーの安全は大丈夫なのかなと、二次災害を起こさないように安全が確保されたうえでの調査でなければならない。
といった意見もあった。
続いて、局側から7、8月分視聴者応答記録の報告があり、
次回開催日は2025年10月28日(火)午前11時から、「Jチャンやまぐち」がテーマとなった。

