番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
後田竜衛(朝日新聞山口総局長)
石田晋作(山口新聞山口支社 支社長)
池田博之(山口県総合企画部次長)
第280回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2021年7月27日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 3階 役員会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 藤田敏彦委員 石田晋作委員 池田博之委員 |
会社側出席者 | 取締役編成業務戦略局担当・報道制作局担当補佐 編成業務戦略局長 番組審議会事務局長 関山吉宣 報道制作局長 数井英司 編成業務戦略局編成部長 渡辺正樹 |
議事録
課題の「“ジェンダー平等のためにテレビにできること”」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
・非常にデリケートな問題であり、様々な意見を丁寧に伝えていくことが重要なのではないかなと思う。伝えるにあたって、人を傷つけたり、不快な気持ちにさせないよう題材は慎重に吟味していく必要がある。
・色々な問題が絡んでくるが、男女の性区別。差別ではない区別ということがジェンダーであると思う。
・トランスジェンダーの人達が自己を実現しているというのはテレビを通じて市民権を得てきているような、そんな時代に入っているのではないかと思った。
・ジェンダーという言葉だけでは片付けられない、諸々の広がりを持っている問題だと感じた。多様性の中でいかに共生していくか、テレビの課題だろうと感じた。
・せっかく多様な意見があるのなら、多様な意見を出す芽を潰さないような職場の雰囲気作り、それをきちんと経営という面でも支えてあげることが必要なんじゃないかなと思う。
・この20~30年で人権意識が進んだり、ジェンダー問題など古い時代に生きていた人達じゃない人が中核になっていって、その考え方が自然になっていけば社会もそうなっていくんじゃないかと思う。
といった意見が出された。その一方で
・出演者の男女比というのはそんなに違わないと思うが、内容に差があると思う。コメンテイターやメインキャスターは少し出ているが、解説者にベテランの女性を是非使ってほしいと思った。
・新聞社の話もあったが、新聞社とテレビ局はどこか似ているなというところがあり、一言でいえば男社会なんだということがあるかもしれない。そこは変えていかないといけない所である。
・今の時代の流れに即してないというところで、しっかりと問題提起していく番組も作ってほしい。放送局内部の改革もですが、社会の問題提起も忘れずにしっかりと続けていってほしい。
という意見もあった。
次回開催日は2021年9月28日(火)です。