番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)

副委員長

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)

第249回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2018年6月26日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長
矢野道代委員
樫村伸哉委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成・業務、技術担当 芳沢重雄
取締役総務担当 小川容
取締役報道制作局長 諸岡亨
編成局長 藤本郷史
編成局編成業務部長 渡辺正樹
報道制作局報道部長 高橋賢
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

課題番組の「Jチャンやまぐち」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・6月18日の大阪北部地震が起きた当日、「Jチャンやまぐち」が早速、新山口駅に記者を出して、新幹線への影響を取材していたのは、非常にフットワークがよくて感心した。

・また6月18日には、萩市でイージス・アショアの説明会もあったが、yabは前日の阿武町での説明会から取材し、その後も19日、20日、21日と連日熱心に報道していたのはすばらしかった。このニュースについては、yabと他局を見ている人とでは、かなり情報量が違ったのではないかと思う。

・特集の「海を洗う」は、導入部から慰霊祭の話まで、それぞれ視点を変えながら3回のシリーズになっていたが、山口県沿岸に集中している戦後の機雷事故の歴史をよく取材されていて、非常に見ごたえのある内容だった。タイトルもなかなか良かった。

といった意見が出された。その一方で、

・レノファの試合で、楢﨑アナが現地からレポートをした後、伊藤アナの「8試合負けなしというこの勝負強さはレノファに関わるすべての人たちが誇るべきものだと思います」というナレーションが入ったが、これはむしろ楢﨑アナが言うべきものだったと思う。事実を伝えるナレーションと、喜びを共有する記者レポートの切り替えを、もう少し明確にすべきだったと思う。

・特集は番組の目玉なので、たとえば中継場所などを、事前にSNSなどを使ってもっとPRしたほうがよいと思う。そうすればもっと話題になると思うし、せっかくすばらしい内容を放送しているのに、もったいないように思う。

・キャスターが突然替わってしまうことがあるが、一言挨拶があってもよいのではないか。視聴者は辞めた理由をいろいろ想像してしまうが、毎日見ていて、だんだん共感を得てきた頃に、突然いなくなってしまうと、何だか裏切られたような感じがする。

・最初の頃「Jチャンやまぐち」は、個性的な女性3人がキャスターをしていて、背景のセットも斬新で、非常に新鮮な感じがしたが、今は男性・女性1人ずつのキャスターで、背景も地味になり、だんだん普通になってきて、NHKのような雰囲気になってしまったように思う。

・6時15分に全国ニュースから「Jチャンやまぐち」に切り替わるが、他局も同時刻に一斉にローカルに切り替わる。どのチャンネルも同じような地域のニュースを報道する中で、キャスターが替わらない安定感という点で、yabは他局に負けるような気がする。そのためにも、「Jチャンやまぐち」を引き続き見てもらえるような、魅力的なアクセントが欲しいと思う。

・テレメンタリーで取り上げた内容で良かったものは、少し切り口を変えて、深夜ではなく、どの世代の人も見られる「Jチャンやまぐち」の特集の中で、繰り返し取り上げていってもいいのではないかと思う。

・イージス・アショアの配備計画の説明が萩市で行われたという報道の中で、「むつみ」という地名が出てきたが、内陸部の村なので、県内の人でもその場所がどこか分からない人が多かったのではないかと思う。その位置が、もう少し具体的に分かるような工夫をしてほしかったと思う。

・全国ニュースの「和歌山のドンファン」の話を、「Jチャンやまぐち」でそのまま受けて始めた回があったが、それよりも、たとえば中学生による米屋町商店街の七夕飾りのニュースとか、季節を感じさせるような地域の話題のほうが、視聴者にとっては嬉しいのではないだろうか。

という意見もあった。

 

次回開催日は、2018年7月31日です。