番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)

副委員長

矢野道代(矢野健康体操研究会会長)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
後田竜衛(朝日新聞山口総局長)
石田晋作(山口新聞山口支社 支社長)
池田博之(山口県総合企画部次長)

第285回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2022年2月22日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 3階 役員会議室
出席委員名 吉本秀子委員長
矢野道代副委員長
後田竜衛委員
石田晋作委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
常務取締役編成業務戦略局担当・報道制作局担当 編成業務戦略局長 番組審議会事務局長 関山吉宣
報道制作局長 数井英司
編成業務戦略局編成部長 渡辺正樹
報道制作局報道制作センター制作部長 末永弓子

議事録

課題番組の「和牛のギュウッと瀬戸内」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

  • 内容と構成は正月番組のような豪華さだった。

  • モーツァルトの「夜の女王」がテーマ曲になっていたが、和牛とのミスマッチが意外と肉を食べる嬉しさと合っているかもしれないと感じ、そこが面白かった。
  • 和牛もそれぞれ特徴があって、地名を冠したものが和牛だけでも多くあり、とても興味深かった。
  • 色々と瀬戸内関係の番組のやり方は工夫され、ずいぶんとまともになってきたと思った。
  • 和牛一本で、様々な切り口をきめ細かく編集して制作しており、その努力の跡が時間を追うごとに感じ、制作は大変だったのではと感じた。
  • 和牛の二人が、小島瑠璃子さんや各地区の芸人さん達を上手くまとめていたと感じた。
  • エリア的にもそう遠くない距離なので、実際にお店に食べに行きたいと思わせるような番組の作りだった。
  • 全部の肉が鉄板焼きではなく、ハンバーグやオムライス、鍋等、バリエーションも豊かで、見た目にも色々変化があって、これは食べたいと思わせてくれた番組だった。
  • 和牛の水田さんは料理人という肩書があり、食べた後のコメントが的確で、視聴者にもその美味しさがよく分かったのではないか。
  • 和牛だけではなくそれを扱っているお店も紹介され、外食産業や食に関わる所は厳しい状況がまだまだ続いている中、そういう所にスポットを当てて応援しているという意味では、良い番組だった。

といった意見が出された。その一方で

  • 芸人さんが牛肉のお皿を抱えて、マスクなしでプレゼンをしているシーンなど、コロナの感染が拡大をしている時期に見るとすれば、違和感を感じる方もいるのではないか。

  • 全体としてハイテンションだったため、使っている食材も高級で頻繁に食べられない物で、牛を飼っている映像もある中、命を扱っている面からすると、ハイテンションというのはどうなのかと思った。
  • 萩の見島牛が、和牛ではなく日本の在来種と紹介され、天然記念物で年間10頭程度しか出荷されないという説明は、知る人ぞ知るという情報であり、もっと知りたいと思った視聴者もいるだろうと思った。
  • 芸人の鉄板ネタが、和牛の系統の違いを表すような、その中に笑いがあるようなネタであったら、もっと良かったのではないか。
  • 瀬戸内4局で作るという無理が、印象として残ってしまう。何故、この4局なのか。瀬戸内で共有する一番伝えたい所は何だったのかが余韻として残らない。
  • 看板メニュー採用を決めるという演出は必要だったのか。4回続けて採用というパターンが来ると、最後の方は飽きが来るのではないか。
  • ネルソンズの現金を使うネタで、最後に本物の現金を投げるようなシーンがあったが、見ていて気分が良くないと感じる人もいると思った。
  • 見島牛について、天然記念物なのに食べることができるという説明がないと、視聴者から如何にも悪いようなイメージを受けるのではないか。そこも含めて説明をした方が、見島牛への理解にも繋がるのではないか。
  • 出てきた料理はどうやって調理をしたのか、知らないうちに料理が並んで、切り分けている映像も、いつどこで撮ったのかということも気になった。

という意見もあった。

次回開催日は、2022年3月29日(火)です。