番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
後田竜衛(朝日新聞山口総局長)
石田晋作(山口新聞山口支社 支社長)
池田博之(山口県総合企画部次長)
第289回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2022年6月28日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 3階 役員会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 藤田敏彦委員 酒田義矢委員 後田竜衛委員 石田晋作委員 池田博之委員 |
会社側出席者 | 常務取締役 編成業務局担当・報道制作局担当 編成業務局長 関山吉宣 報道制作局長 数井英司 編成業務局 編成部長 三谷弘幸 報道制作局報道制作センター下関支社 主任 吉村千明 番組審議会事務局長 藤本郷史 |
議事録
課題番組の「ドキュメントy 漂流の先~商業捕鯨再開4年目~」について意見交換が行われ、概ね次のような意見が出された。
- 資料映像等ニュースで時々出てきた素材も交えながら、これまでの流れが分かりやすく良かった
- インタビューする方の幅広さがこのドキュメンタリーの面白さだった
- 上手く引き出したインタビュアーも良かった
- 映画を見ているような一つの映像作品としても統一感があって、見やすいと感じた
- 一般視聴者からすると鯨の肉を食べるという意味でもそれがどうなのかと一番興味がある所だったので、そこに焦点を絞られたのは正解だった
- 色んな感想を与えてくれた有意義な番組だった
- 本当に鯨食文化というのはそこまで守らなければいけない物なのかと改めて感じた
- 時間の中でまとめられて流れを上手く落とし込まれている
- ドキュメンタリーとしての期待を裏切らなかった
- 作り手の考えに誘導してしまうケースが多いが、今回は捕鯨の問題を考えさせられる材料をたくさん与えてもらって、色々な事を考えることが出来た
- 調査捕鯨から30年ぶりに商業捕鯨に移行して、何がどう変わっていったのか商業捕鯨の現状についても丁寧に説明をされ、鯨の関係者の期待や不安、葛藤が伝わり課題等もよく理解できた
- 非常に優れたドキュメンタリーに仕上がっている
- 安倍元首相のインタビューは秀逸だった
- 淡々と事実を積み上げた基本に忠実な良いドキュメンタリーだった
- 第二弾を作って欲しい
といった意見が出された。その一方で
- 日本がこの先どういう風に国際社会の中で漂流していくかという所まで描かれるのかなと思ったが、あんまりそこまで手厚くはなかったので少し物足りなかった
- 番組前半の所で女性3人がテーブルを囲みながら話している場面があったが、一体どんな人たちが集まってどこで話をしたという説明がないと成り立たないと感じた
- 自民党の動きが出ていたので自民党だけが鯨食文化を応援しているように受け取られたんじゃないか
- 所社長の個性が際立っていてそういう方の発言はあるが、地元で見るとそこの発言だけを切り取ると違和感があった
- IWCの脱退について下関市の立場はわかるが、他の立場の方はどうこの事態をどう捉えるのかもあればよかった
- 商業捕鯨を再開したことの是非にスポットを当てて欲しかった
- 地方と中央の政治と食文化の対比をもう少し打ち出してもよかった
という意見もあった。
次回開催日は、2022年7月26日(火)です。