番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
後田竜衛(朝日新聞山口総局長)
石田晋作(山口新聞山口支社 支社長)
池田博之(山口県総合企画部次長)
第290回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2022年7月26日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 3階 役員会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 池田博之委員 石田晋作委員(リポート出席) |
会社側出席者 | 代表取締役社長 天野尚彦 常務取締役 編成業務局担当・報道制作局担当 編成業務局長 関山吉宣 報道制作局長 数井英司 編成業務局 編成部長 三谷弘幸 番組審議会事務局長 藤本郷史 |
議事録
当日課題の「動画配信時代 地上波テレビに望むこと」について意見交換が行われ、
概ね次のような意見が出された。
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夕方の情報番組で地域発信の番組は必ず見ている
- スマホがあっても情報は入るが、テレビで必要な所はリアルにその日のニュースや情報というのが非常に大きい
- インターネットなど小学生でも切っても切れない関係になっている
- インターネットの世界の中で情報の便利さと情報量の多さと深さというのはついていけない世界だと実際にも感じているが、動画を見た時には魅力を感じてしまう
- インターネットについて特にスマホが普及したことで、どこでも視聴できる環境が整ったことが大きいと思う
- テレビならではの強み特性を活かしていく事が大切と思い、信頼度というのは強みとしてあると思う
- 地域でニュースを作れるという能力はまだインターネット系のものにはなく、テレビなり新聞、地方放送局でしか持っていない能力だと思う
- 動画配信とテレビと同じ取材で同じカメラで撮ったものを両方にあげるというマルチな番組制作の方向になっていくんだろうと思う
- テレビ視聴傾向として「決められた時間ではなく、見たいときに見る」という流れが強くなっている。しかもその際にスキップや倍速など飛ばしながら視聴するため制作側の「この時間帯にはこれを見てほしい」や「最初から最後まできちんと、じっくり見てほしい」というささやかな願いは無視されがち
- 大型画面で迫力たっぷりに見たいと言う若者の減少もその傾向に拍車をかけているように思う
- ローカル局はキー局などと比較して共感を引き出しやすい立ち位置にある
- 視聴者が求めるのはすぐ近くの出来事や情報、知っている人や店が出ると、あるいは出るという予告を見聞きすると、チャンネルを合わせてしまう
- 地上波テレビなら子供に見せていても大丈夫という安心感がある
といった意見が出された。その一方で
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総務省の調査報告は非常に関心深かったが、70代80代が全世代の中に入っていないということが不満だった
- 自宅で見るテレビも一昔前と比べて大型化もしてきていて、ディスプレイの映像の中でも活かしたらいいと思う
- テレビ局は過去の映像のストックなどがあるので、これまでの積み重ねてきた物も大切にしながらの番組作りも重要と思う
- TVerなどで同時配信をされる中で、今までの広告収入とかをどのように地方放送局が確保していくのだろうかという問題
- インターネット系のもので良いものもあるが、取材など特にファクトチェックその辺は全くないというかフェイクニュースだらけであるという。その辺のノウハウが実は地域住民としては信頼度という点で一番期待したいところ
- ローカルな情報はネット上には十分掲載されていない。掲載されてもなかなか目に見えるような広がりを生まない