番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)

副委員長

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)

第251回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2018年9月25日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長
矢野道代委員
吉本秀子委員
酒田義矢委員
樫村伸哉委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成局、技術局担当 芳沢重雄
取締役総務局担当 小川容
取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨
編成局長 藤本郷史
編成業務部長 渡辺正樹
報道制作局制作部副部長 大田幸人
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

課題番組のyab開局25周年特別番組「100回目の夏 高校野球やまぐち 白球のキセキ」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・テレビ映像を通して、山口県の高校野球の60年の歴史が、ほぼ網羅されている内容だったので、新しい発見も多く、古い野球ファンも楽しめる内容だったと思う。また放送されたタイミングも絶妙だったと思う。

・下関国際の坂原監督が、伝統のない学校に就任して、「実際に生徒と関われるのは1,000日である」と、一生懸命に取り組んでいる姿がよく描かれていて、強く印象に残った。

・60年前からのフィルムをどこから探してきたのだろうか、ずいぶん苦労して作ったのではないかと思った。全般的に丁寧に作られていて、非の打ちどころのない、よくできた作品だったと思う。

・今年も親子で一緒に下関国際の試合を見たが、いい試合があると、家族のいい関係も作れる。その意味で、スポーツの力というのはとても大事だと思う。こういう番組があって非常に良かったと思う。

 

といった意見が出された。その一方で、

 

・「100回大会の白球のキセキ」という以上、60年前の40回大会以後でなく、山口県には戦前にも甲子園に出場した高校もあるので、もっと古い時代を盛り込んだ視点があってもよかったと思う。

・柳井高校、下関商業、宇部商業については、優勝校もしくは準優勝校などの強いチームのエースが振り返る甲子園という、ピッチャーに偏った視点が、あまりにも強すぎたように思う。

・前半の宇部商の元エースだった田上さんと、後半の下関国際の坂原監督、その二人のヒューマンストーリーが、脈絡なくつながっているような印象を受けた。人にフォーカスするのか、それとも歴史にフォーカスするのかが、中途半端だったのではないかと思う。

・ヒーローものだけでなく、負けっぷりの良さというのもスポーツの醍醐味だと思うので、負け試合も見たかった。ピンポイントでも多面的にネタを拾い集めると面白くなるのではないかと思った。

・この番組をフラットに見れば、たいへん懐かしい、いい番組だったと思う。ただ、アマチュアスポーツには二面性があって、教育の一環としての高校野球と、一方では、近年は監督の力が強くなり、有名な監督のもとに選手が集まり、監督がすべてを決めていく、という流れがあり、それがいま話題になっているパワハラ問題などにもつながっているように思う。

 

という意見もあった。

 

次回開催日は、2018年10月30日です。