番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
松下秀雄(朝日新聞山口総局長)
浅川正司(山口県総合企画部次長)
森脇直樹(山口新聞山口支社 支社長)
第302回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2023年10月31日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 3階 役員会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 藤田敏彦委員 松下秀雄委員 浅川正司委員 森脇直樹委員 |
会社側出席者 | 常務取締役 編成業務局担当・報道制作局担当 関山吉宣 役員待遇報道制作局長 数井英司 編成業務局長兼業務部長 松山和浩 編成業務局 編成部長 三谷弘幸 報道制作局報道制作センター周南支社副部長 芝田正弘 番組審議会事務局長 藤本郷史 |
議事録
課題番組のテレメンタリー2023「つけびの行方 山口限界集落5人殺害事件から10年」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
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今回は被害者にスポットをあてた番組ということで非常によくできているな と感心した
- 植樹を出身の方で学生さんなどを連れて植樹活動をされて守っていこうという方がいらっしゃるという明るい側面も報道されてその点について良かった
- 取材の視点の鋭さに打たれた
- 明るい灯が活動として始まっているんだということがわかり、丁寧に追いかけて番組にされている
- 問題意識を自分の心の中に改めて根付けさせてくれた質の良い番組だった
- 生きている方の証言を元に被害者はどうだったのかということをやろうとし た所ではとても面白い試みだと思うし、良い作品だった
- 難しい挑戦だったと思う。それだけに構成によって、より共感を得られる事件だと思うので、もう少し長さが必要だったかもしれない。また挑戦してほしい
といった意見が出された。その一方で
- ナレーションでもいいので、事件を起こしたということは、どんな理由でも許されないということを付け加えた方がいいと思う
- なぜ偏見というか噂が続くのかを考えるということだが、番組を見てなぜなんだろうという疑問は消えない
- 今回の場合は被害者が悪者にされているという側面があるので、繰り返しやっていく必要があると強く感じた
- 実際どのような報道がされて、どのように皆が勘違いをしていったのかということもあってよかったのではないか
- 彼の個人的な問題というよりも、限界集落とされる地域に若い世代が戻り得るのかという大きな問いだったのかなという気がした
- 最初の時点でどこまで発信すればよかったのかということと、分かってきた 時点でどの様に修正をしていけばいいのかという問題がある
- 乗り越えるためにはどんな取り組みがあるのか、今後の課題について別の形でも提示してもらえるともっと役に立つ番組になるのではないか
- ・保見容疑者からの手紙というのが出てきたが、どこか掘り下げられなかったのか、コミュニティの問題など出せればよかった
という意見もあった。
次回開催日は、2023年11 月28日(火)です。