番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
松下秀雄(朝日新聞山口総局長)
浅川正司(山口県総合企画部次長)
森脇直樹(山口新聞山口支社 支社長)
第309回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2024年6月25日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 3階 役員会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 酒田義矢委員 松下秀雄委員 森脇直樹委員 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 天野尚彦 常務取締役 編成業務局担当・報道制作局担当 関山吉宣 役員待遇報道制作局長 数井英司 編成業務局長 松山和浩 編成業務局 編成部長 三谷弘幸 報道制作局報道制作センターエグゼクティブプロデューサー 高橋賢 番組審議会事務局長 藤本郷史 |
議事録
課題番組「ドキュメントy 国近さんの日記 ひきこもり40年、それから …」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
- 今後もひきこもりについてのテーマを掘り下げて番組を制作してほしいと思った
- 孤立するということは誰だってありうることなので「ふらっとコミュニティ」のような支援施設があるのはよかった
- 取材をするのは難しいところに長期にわたって取材をされて素晴らしいと感心して見させてもらった
- 社会問題がこの番組1つを見るだけで裏に映っていないことが、いろんな事を考えさせられた
- 今後もまた継続して取材を続けてほしい、見せてほしいと思った
- 番組最後の食べている所のシーンを見るだけで、国近さんはもう大丈夫だと思った
- 生活の重さを日記の中で自分自身を見つめていると思った
- 時間と重さを非常にきめ細かに表現されていたと思った
- いらない所は削ぎ落して、伝えたい所だけコツコツと1時間の番組にまとめられていた
- 「ふらっとコミュニティ」山根さんの言葉かけ、コミュニケーションの言葉が非常に上手いと思った
- この活動が山口市、周南市に広がっているということも社会の偏見そのものも変わってきているんじゃないかという活動に見えた
- こういった題材を取り上げて、ドキュメンタリーでテレビの映像で流すということは、画の映像の力がとても大きい
- カメラで映されるということが彼の場合は、「ふらっとコミュニティ」に続いて自立への考えが一つの道筋になったのではないか
- 国近さんが立ち直った一つの原因というか理由というのが自分の言葉で日記をつけたという所にあるんじゃないかなということを思った
- 社会的な問題を感じさせられるのがあったら、ひきこもりとか興味がない人にも感動的なものが作れるのかなと思った
といった意見が出された。その一方で
- 新たにもう一人ぐらい顔出しOKな人を開拓して登場してもらうということが出来るともっと広がりが持てるのでは
- 貧しいのかちょっと分からない、そういった見方の視聴者もいるかもしれないので、こういった番組であれば画面から外してそういう所を撮らない配慮も必要だったかなと思った
- ご両親が亡くなられた後の国近さんがどの様に立ち直られていたかというのが疑問に残った
- もう少し作り手の視線を前面に持ってきて作り込んでもいいのかなと思った
- 国近さんの日記というタイトルでありながら日記の言葉というのは意外と少なかった
- 自治会で衛生会長をやられてる方とか、自治会長をやってもらっている自治会委員の方たちは国近さんのことをどう思っているだろうか。他人の視点が入るともう少し奥行きが出てきたかなという気もする
- 高校時代にひきこもった時の同級生だとか、あえて外したのかもしれないがそういう方への取材があるとよかった
- 勤務している会社のコメントとか、掃除をしてもらったお客さんのコメントとかもあるとどうなのかと思いながら見ていた
という意見もあった。
次回開催日は、2024年7 月30日(火)です。