番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)

副委員長

吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
小島達也(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)

第254回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2019年1月29日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 福田百合子委員長
吉本秀子副委員長
藤田敏彦委員
矢野道代委員
福田浩治委員
小島達也委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成局、技術局担当 芳沢重雄
取締役総務局担当 小川容
取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨
編成局長 藤本郷史
編成業務部長 渡辺正樹
報道制作局制作部長 十川賢次
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

課題番組のテレビ朝日系列中四国ブロック特別番組「瀬戸の夢橋 絶景物語」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・香川照之さんは、忙しいスケジュールの中で、たいへん効率よく取材をしていたと思う。それにもかかわらず、疲れた表情も見せず、的確で面白いコメントを述べていて、すごい人だなと改めて感心した。

・音楽と映像が非常にうまく絡まっていて、テンポもよく、見ていて飽きない番組だった。

・番組が放送された11月の少し前に、周防大島の橋で事故があり、そのために大島の人たちは、水が出なくて大変な思いをした。しかしそれによって、改めて橋があることの有り難さを思い知らされるなど、いろんな感情が湧き出てきた。

・橋をテーマにして瀬戸内海を取り上げたことに感心した。そのため今回は、これまでの中四国ブロック特別番組に比べると、かなりまとまりがあったように感じた。

・さまざまな視点から瀬戸大橋にアプローチしていたが、地方局ならではの綿密な取材を積み重ねて作っているのが感じられた。その内容が、香川照之さん独特のトークを通じてよく伝わってきて、内容の濃い番組だったと思う。

 

といった意見が出された。その一方で、

 

・番組を見る前は、瀬戸内エリアのさまざまな橋が登場するのかと思っていた。山口県内では角島大橋や錦帯橋が出てきたが、すぐにまたメインの瀬戸大橋の話題に戻ったので、見るほうとしてはちょっと混乱した。そのため全体的に落ち着かないような印象があった。

・橋ができる前の連絡船の時代、つまり橋ができることが人々の夢だった時代まで含めて番組を作ったら、橋をテーマにした今回の内容がより立体的になったのではないかと思う。

・30周年を迎えた瀬戸大橋がメインのテーマだったと思うが、瀬戸内を挟んだ系列各放送局が制作するということで、無理やりテーマを広げているような感じがした。

・番組の最後に、「本来、橋とは陸と陸をつないで人が渡るためのものだが、繋いでいたのは実は人と人、あるいは過去と未来」というコメントがあったが、そのように人をテーマにしてもよかったのではないかと思った。

・かつて東洋一の吊り橋と言われた関門海峡の関門橋をはじめ、瀬戸内エリアには代表な橋が集積しているエリアなので、もっとそういう素材を活用して、最終的に瀬戸大橋30年というテーマにフィードバックする、というような構成にしてほしかった。

 

という意見もあった。

 

次回開催日は、2019年2月26日です。