番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)

副委員長

矢野道代(矢野健康体操研究会会長)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
小島達也(朝日新聞山口総局長)
三坂啓司(山口県総合企画部次長)
江﨑克彦(山口新聞山口支社長)

第261回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2019年9月24日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 吉本秀子委員長
矢野道代副委員長
小島達也委員
江﨑克彦委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成業務局、報道制作局担当補佐 関山吉宣
取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨
編成業務局長 近藤寛治
編成部長 益野勝義
報道制作局下関支社副部長 柘植忠司
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

課題の「視界不良 ~揺れる商業捕鯨再開~」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・30分の短い時間の中で、下関とクジラの関わり、歴史などを織り込み、調査捕鯨のこれまでの状況、新しい商業捕鯨のあり方なども紹介していた。共同船舶の関係者、船員、家族など、クジラ関係者のコメントをよく集め、悲喜こもごもの感情がよく表れていたと思う。

・地方局ならではの視点で、一つの問題提起にはなったのではないかと思う。クジラをテーマに、今後も続編を制作して、問題を掘り下げていってほしいと思う。

・商業捕鯨再開といっても、かつての経験者もいなくなった現在、漁場や鯨肉の問題を含め、そもそも果たして商業として成り立つのかどうか、といった今後のさまざまな課題を示した番組だったと思う。

 

といった意見が出された。その一方で、

 

・元市長の発言には、クジラに対する熱い思いが感じられたが、日本の鯨食文化あるいはIWCや反捕鯨国に対する偏ったような考えも感じられた。捕鯨にも詳しい地元議員などにコメントをもらったほうが、バランスが取れて、説得力もあったのではないかと思う。

・「視界不良」というタイトルだったが、IWCが捕鯨に反対する理由などがもうひとつ明確に打ち出されておらず、視聴者にとっても内容が分かりにくく、視界不良の印象を受けた。

・30分の番組の中でいろいろな課題を指摘していたとは思うが、その山場はどこだったのか、というのが疑問として残った。

・元市長は、せっかくインタビューに応じてもらったにもかかわらず、何か本当のことを言っていないようなコメントに感じられた。もっと本音の部分のコメントを聞きたかったと思う。

・日本国内の捕鯨の街、下関の立場を描くのは、もちろん山口の放送局の役割だと思うが、クジラの問題は国際問題なのだから、反捕鯨国がどうして批判するのかをきちんと描かなければ、客観報道にはならないし、やはり視界不良のままであろうと思う。

 

という意見もあった。

 

次回開催日は、2019年10月29日です。