番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)

副委員長

矢野道代(矢野健康体操研究会会長)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
小島達也(朝日新聞山口総局長)
三坂啓司(山口県総合企画部次長)
江﨑克彦(山口新聞山口支社長)

第263回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2019年11月26日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 吉本秀子委員長
矢野道代副委員長
藤田敏彦委員
酒田義矢委員
小島達也委員
江﨑克彦委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成業務局、報道制作局担当補佐 関山吉宣
取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨
編成業務局長 近藤寛治
編成部長 益野勝義
報道制作局制作部チーフプロデューサー 十川賢次
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

(議事の概要)

課題の新・にほん風景遺産「西の京 山口!市民がつなぐ大内文化~西国の雄 繁栄の200年を街歩き~」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・大内文化というのを一つのテーマに紹介した番組は、初めて見たような気がする。内容的にも、山口のことを知らない人はもちろん、山口県民が見ても、なるほどというような話が出てきて、たいへん勉強になった。

・檜皮葺師の存在や、その仕事ぶり、ゲンジボタルが京都ゆかりであったこと、雪舟が山口で活躍したのは応仁の乱の頃だった、といったトリビア的な情報は、山口に住んでいる人でも知らないようなことだったのではないか思う。

・テレビ朝日のアナウンサーによるナレーションということだが、重厚な映像と対照的に、すっきりとした爽やかな声で、たいへんよかったと思う。

・大内文化に焦点を当てた番組としては、最高に面白く、非常に見応えがあった。ガイドブックやパンフレットなどの文字を読むのではなく、映像で見せるというテレビ的な力に、非常に説得力があって、見ていて旅情をそそられて、山口に行ってみたいという気になった。

・ホタルや水墨画などの静の動きと、祇園囃子やサビエルの鐘、檜皮葺の竹釘をコンコンと打つ音、そうした静と動の対比によって、街の風景がよく表現されていて、たいへん興味深かった。

・全体的にとても格調の高い作品に仕上がっていたと思う。特にカメラワークが、提灯を上から見下ろしたり、瑠璃光寺を下から見上げたりして、そういう目線が、実際以上に美しい効果を上げていたのではないかと思う。

・ナレーションが、ゆったりとした美しい日本語で語られていた。それが映像と相まって、山口をたいへん格調高く見せてくれたように思う。

・全国的には、山口県は明治維新と結び付けられていると思うが、今回は大内文化にスポットを当てた番組なので、最後の維新の映像は削ったほうがいいのではないかと思った。

・石丸謙二郎さんのコメントで、「ただの古い街並みではない」というのがあったが、その言葉の本意は、そこに根付いているものを支えている人たちがいる、ということをおっしゃりたかったのだと思うが、そのまとめ方が視聴者には分かりづらかったように思う。

・重厚な写真集を見ているような感じがしたが、本であれば自分の間で見ることができるが、映像の切り替わりのテンポが速く、ついていけないような気がした。ナレーションの言葉も多すぎたように思う。

・せっかく大内塗人形のことを取り上げているのに、最中の紹介もあったので、事情のよく分からない視聴者は、大内塗人形がお菓子屋さんで売っているようなものだと、誤解してしまうのではないかと思った。

・ナレーションで、山口のことを「東京から4時間30分、JR新山口で乗り換えて、さらに30分」と紹介していたが、山口はそんなに遠いのかと思われたのではないか。飛行機だと1時間半の距離なので、そこに「新幹線で」という言葉を入れてほしかった。

 

次回開催日は、2020年1月28日です。