番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)

副委員長

矢野道代(矢野健康体操研究会会長)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
小島達也(朝日新聞山口総局長)
三坂啓司(山口県総合企画部次長)
江﨑克彦(山口新聞山口支社長)

第264回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2020年1月28日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名 吉本秀子委員長
矢野道代副委員長
藤田敏彦委員
酒田義矢委員
小島達也委員
三坂啓司委員
江﨑克彦委員
会社側出席者 代表取締役社長 天野尚彦
取締役編成業務局、報道制作局担当補佐 関山吉宣
取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨
編成業務局長 近藤寛治
編成部長 益野勝義
報道制作局制作部チーフプロデューサー 十川賢次
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

(議事の概要)

課題のテレビ朝日系列中四国ブロック特別番組「淳のワヤ旅!城好き歴男ふるさと巡礼」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。

 

・全体的に番組は肩の凝らない感じで、城下町を中心に主だった所がまんべんなく紹介されていたように思う。田村淳さんはたいへん安定感があって、楽しく見ることができた。

・村重エリカさんのナレーションがたいへん良かったと思う。映像がなければ、とても13歳とは思えない、大ベテランがやっているような感じがした。yabは絶対にこの人を手放さないでほしいと思う。

・ニブンノゴの宮地さんが75キロ歩くことが、番組の中で休憩場面のようになっていて、くつろいで見ることができた。街道を何の演出もなく、単調にただ歩くという様子が、この番組の中に間を置いてくれるみたいで、そのリズムが良かったと思う。

・淳さんとニブンノゴさんの掛け合いのコンビネーションが良く、肩も凝らず、楽しく、面白く見ることができた。バラエティとして、たいへんよくできた番組だったと思う。

・「ワヤ」という言葉は、「めちゃくちゃ」という意味だが、若い人が「やばい」をポジティブな意味で使うように、肯定的な使い方もある。それを知っているので、全然違和感はなかった。しかし大人になってからはあまり使わなくなった言葉なので、むしろ懐かしい気がした。

・淳さんとニブンノゴさんによって、歴史を紹介する部分とお笑いの部分とが、たいへんバランスよく詰め込まれていて、非常に安心して見ていられる感じがした。

・全国的にも知名度がある田村淳さんが起用されて、故郷の山口県の魅力、歴史の魅力を紹介する、という企画自体がとても良かったと思う。特に他県の若い世代の人にとっては、知った顔がテレビに出ているということで、非常に訴求効果があったのではないかと思う。

・東京から芸能人が来て番組を作ると、東京と地方の温度差というのが、いやらしさとして感じられることが多いが、この番組にはそれがなかった。それはたぶん淳さんが山口県出身だということがあったのかもしれない。その意味で、二番煎じでない、オリジナルな感じに仕上がっているように思った。

といった意見が出された。その一方で、

・バスの車内で中四国の名城の話が出てきて、淳さんが城についての薀蓄を披露したが、丸亀城、福山城、今治城が出てきたのは、共同制作をした他局のご当地の城で、何か取って付けたような感じがしたのは、やはりそのせいではないかと思った。

・山口県民は高杉晋作のことをよく知っているけれども、他県の人が同じように高杉晋作を知っているかどうか疑問である。番組の最初に、高杉晋作についての簡単なプロフィールを紹介したほうが、他県の人にとっては、番組をより深く理解することができたのではないかと思う。

・「ワヤ」という言葉が乱発されすぎているような感じがした。何でも「ワヤ」につなげようという演出が、だんだん鼻についてきた。もう少し別の使い方があったのではないかと思う。

・ニブンノゴの宮地さんが75キロ歩くことになったが、途中でどこを歩いているのか全然分からないところがあった。できれば途中で風景や歴史について紹介するようなことがあったら、もっと良かったのではないかと思う。歩くのが罰ゲームみたいな感じがしたのは、少し残念に思った。

・番組の締めのところで、淳さんがニブンノゴをいじるような形で終わってしまったが、古串屋さんならではのエピソードとか、旅を振り返ったり、県外出身のニブンノゴさんから見た山口県の感想を述べるとか、もう少しきちっとした締めをしたほうがよかったように思う。

という意見もあった。

 

次回開催日は、2020年2月26日です。