番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
副委員長
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
小島達也(朝日新聞山口総局長)
江﨑克彦(山口新聞山口支社長)
永富直樹(山口県総合企画部次長)
第268回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2020年5月26日(火) |
---|---|
開催場所 | 山口朝日放送本社 3階大会議室 |
出席委員名 | 吉本秀子委員長 矢野道代副委員長 藤田敏彦委員 酒田義矢委員 小島達也委員 江﨑克彦委員 永富直樹委員 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 天野尚彦 取締役編成業務戦略局担当・報道制作局担当補佐 番組審議会事務局長 関山吉宣 取締役報道制作局担当 報道制作局長 諸岡亨 編成業務戦略局長 近藤寛治 編成業務戦略局編成部長 益野勝義 報道制作局報道制作センター チーフプロデューサー 高橋賢 |
議事録
(議事の概要)
課題番組の「ドキュメントy 焦燥の居場所~ひきこもり100万人時代」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
・ひきこもりというのは、高校生や大学生など若い世代の人が多いのだろうと思っていたが、番組を見て、中高年の人が多いことに驚きを覚えた。
・本人と家族が、ボカシやモザイクを用いず、素顔で番組に出ていたことがたいへんよかったと思う。言葉だけでなく、表情からもいろんなことが読み取れたので、本当に伝えたいことが伝わってきたように思う。
・こういう番組は非常に訴えかける力があるので、ひきこもりで困っている人が立ち直る、何かのきっかけになる可能性もあると思う。影響力のあるメディアは、ぜひこれからもこうした番組を制作して放送していってほしい。
・ひきこもりの二人に焦点を当てた一方で、NPO法人ふらっとコミュニティのことも描いた番組だったので、ひきこもりの人やその親御さんたち悩んでいる人たちにとって、居場所や社会への窓口もあるということを伝えるメッセージにもなっていたように思う。
・対人関係が怖くてなかなか外に出られないというひきこもりの人が、テレビの取材にしっかりと自分の考えや気持ちを述べていることに驚いた。おそらく取材される側とする側の信頼関係が、長い時間をかけて構築されたのだろうと感じた。
・現実問題として、ひきこもりに対して今後どのような支援体制が必要なのか、ひきこもりの人と現代社会とのミスマッチをどう解消すればいいのかなど、もう一歩踏み込んだ問題提起や解決策を、具体的に何か示せればもっとよかったのではないかと思う。
・番組のメインテーマは、ふらっとコミュニティの山根さんの活動だと思うので、その活動の内容をもう少し詳しく知りたかった。どのように運営されているのか、どういった人たちが参加しているのか、参加費用はどのぐらいなのか、宇部のほかに山口県内にはどれぐらいあるのか、そういった具体的なことをもっと知りたかったと思う。
・いまコロナで「ステイホーム」と言われている状況で、ひきこもりの問題はますます見えづらくなっている時代ではないかと思う。その意味でも、斎藤さんや国近さんが、その後どうなっていったのか、さらに続編が見たいと思う。
次回開催日は、2020年6月30日です。