番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の8名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
神谷裕司(朝日新聞山口総局長)
守田正史(山口県総合企画部次長)
第196回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2013年03月26日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、藤田敏彦委員、矢野道代委員、 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、 |
議事録
課題番組である「つながろう!ニッポン2013~“復幸”のために~」について審議が行われ、おおむね次のような意見が出されました。
- 震災後2年間丹念によく取材されている。事実をきちんと残しておこうという報道の視点で、今まで見られなかった映像を見ることが出来たのが非常に良かった。
- 大惨事で全てを失った被災者と、テレビや新聞だけで知って実体験のない私たちとの間には、言い尽くせない大きな差があるだろうということを、この番組から今更ながら思い知らされた。
- 「ナレーター」でなく「語り」とあったが、語りの雰囲気が番組の中で生きていた。また素材も上手に生かし切れていたとの印象がした。
- 「思いで配達人」の話に大変感動した。また被災した多くの人たちが発信した言葉を、番組の中でよく伝えてくれていたと感じた。
- 情に訴える情緒重視の番組で、新聞で言えば社会面的な番組であったといえる。この特集の持つ役割とも思われ、それで良かったのではないかと感じた。
- 構成、映像とも素晴らしい番組なので、出来るだけ多くの人に見てもらうために、1時間程度に編集し直した上で、是非再放送してもらいたい。
- 番組の視点が、「応援するんだ」という叙情的な応援歌になっているのが気になる。むしろ被災した地元の局から発信した方が、メッセージが強く伝わったのではないか。
- 導入のところで、すでに使われた映像が多用され過ぎていたと感じる。「2年経った今こう考える」という視点から入ってもらいたかった。
- 震災や原発について、取材する側の足場をどこに置いて、どういう目線でテレビ朝日らしい報道をしていくのか、ということをもっと明確にしてもらいたいと感じた。
- 福島の原発事故で郷里に住めなくなった人の話が胸に迫った。そのような人たちの話がもう少しあってもよかったという気がした。
- CMの時間が長過ぎる気がする。スポンサーに番組の公共性を理解してもらい、CMは例えばテロップで商品名にとどめ、協力してくれたそのスポンサー名を放送中に知らせる、といった形にしてもらいたかった。
- ハワイへの漂流物の問題は、人間をテーマにしたこの番組には即していないような気がした。漂流物のことは、また別の番組で表現していけばいいのではないかと感じた。
次回開催日は2013年4月23日です。