番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の8名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
守田正史(山口県総合企画部次長)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
第206回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2014年03月25日(火) |
---|---|
開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、庫本正委員、 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、 |
議事録
課題番組である「スーパーJチャンネルSP 東日本大震災から3年 ~“3年後”のすがた~」 について審議が行われ、おおむね次のような意見が出されました。
- リポーターと一緒にカメラが自由自在に動きながら撮影したり、マルチコプターを使って撮影するなど、感心したカメラワークが随所に見られた。
- 長時間番組でテーマがどんどん変わっていったが、画面の端に「空から見る3年後の姿」 「あの一本松はいま」「進むがれきの処理」といったスーパーが出てきたのは、見る者にとってたいへん都合が良く、いい工夫だったと思う。
- 3年目の特番として、あの日の被災地の姿、被災地と被災者の3年間の歩み、将来に向かっての課題と対策という、大きな3つのポイントがうまく織り込まれていたと思う。
- 震災の記録を残し伝えようという姿勢がはっきりしていて、内容も非常に濃縮されていた。取材する記者たちの目線が強く感じられた番組だったと思う。
- 被災地の全体像を俯瞰的に捉えた映像と、ポリ袋が破れて汚染土が漏れ出しているというような細部の映像が、非常にバランスがよく構成されていたと思う。
- 特番の余韻を保ったまま、次の「Jチャンやまぐち」へ違和感なく移行したのはたいへん良かったと思う。
- 福島第一原発の廃炉に向けた作業の問題は、大変詳しく取り上げられていたが、トータルに現在の福島第一原発の全体像はどうなっているのかということについてもう少し解説があってもよかったと思う。
- 空からの映像で全体の様子が非常によく分かったが、その地域に住んでいる人々の暮らしがあまり具体的に見えてこなかったように思った。
- 復興の遅れの原因として、資材の高騰、人件費の上昇、技術者の不足などが挙げられていたが、そのほかに区画整理事業における地権者の減歩と換地という難しい問題も関係するということを視聴者に知ってもらうべきだったと思う。
- 現地のコメンテーターが最後に言った「風化」「風評被害」については、6年後のオリンピックに向けて食べ物や放射性物質などの問題をどのように解決していくのか、もう少し時間をとってディスカッションをしてもよかったのではないかと思った。
次回開催日は2014年4月22日です。