番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の8名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)
第209回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2014年06月24日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、吉本秀子委員、 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、 |
議事録
課題番組である『にほん風景物語「宮本武蔵」の山口路 ~吉川英治が描いた下関・岩国~』について審議が行われ、おおむね次のような意見がありました。
- 巌流島についての細かいデータなどを、番組の間にきちんと盛り込んでいたことに感心した。それによって番組に一層引き込まれ、見終わってたいへん得をした気分になった。
- 「風景物語」として見ると、下関と岩国の四季のさまざまな風景が、美しい映像によって大変魅力的に表現されていて、批評のしようがないぐらいとてもよくできた作品だった。
- たくさんある観光番組や風景番組の中で、小説と結びつけたという企画を初めて知って、たいへん目新しさを覚えた。
- 下関と岩国の見どころや観光スポットが丁寧に織り込まれていて、地元の人にとっては町の再発見があり、初めて下関、岩国を知る人には新発見があったのではないかと思う。
- ナビゲーターの作家、高橋源一郎さんはとても自然な感じがした。物の食べ方がとても上品で、食べ物に感謝している様子が伝わってきた。「人間は食べる生き物である」というコメントもたいへん良かったと思う。
- 観光番組として見たとき、錦川の錦帯橋、桜、ライトアップ、空撮、鵜飼いなど、様々な場面でベストショットがあったと思う。
- 高橋源一郎さんの最後のコメントは、少々強引に話を広げすぎて木に竹を接いだような感じがした。もっと素直で単純な終わり方でも良かったのではないかと思う。
- 高橋源一郎さんは、ナビゲーターとして合わないような感じがした。むしろ古川薫さんなどのように、下関あるいは岩国にゆかりのある人が一緒にロケをして訪ねて行くと、時代的な背景も出たのではないかと思った。
- 「風景物語」という町を紹介するガイド的な要素と、宮本武蔵を基軸とした物語の部分とを、マッチングさせようとしたのだと想像するが、結果的にどっちつかずではないかと思った。
- 企画意図としては、吉川英治の小説「宮本武蔵」と「風景物語」とを組み合わせたということだが、都市を紹介する番組なのか、それとも小説の内容を掘り下げていく番組なのか、よくわからなかった。
次回開催日は2014年7月29日です。