番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の8名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
庫本 正(秋吉台科学博物館名誉館長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)
第210回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2014年07月29日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、矢野道代委員、庫本正委員、 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役編成局長 岡田伸之、 |
議事録
課題番組である「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」ならびに、系列番審委員代表者会議の課題「今の時代、本当に見たいテレビ」について審議が行われ、おおむね次のような意見がありました。
①「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」について
- 最初に平成22年7月に厚狭川が氾濫したときの映像が出てきたが、災害を乗り越え、商店街の住民たちが現在どんなふうに生きているかが、生き生きと描かれていて、たいへん印象的であった。
- 厚狭の災害のときの豊富な資料映像、スーパーを利用してトークの要点やテーマを整理するといった映像上の工夫がたくさんあったのがとても印象に残った。
- 前川清さんの人なつこい性格と巧みな話術で、旅の途中で出会った人たちを話の渦の中に引き込んでいく理屈抜きに楽しめる旅番組だと思う。
- 人がいなくなって、空き地も多くなった厚狭の町を、カメラがとても丁寧に見せてくれた。大変な災害だったにもかかわらず、番組に登場した人たちが町おこしの主人公だったということを知ってたいへん感動した。
- 厚狭の町の災害復旧にボランティアとして実際に関わったので、改めて復興の状況を見て感慨深いものがあった。自分が想像していた以上に、空き家や空き商店が多いことに衝撃を受けた。
②「今の時代、本当に見たいテレビ」について
- テレビ朝日系列には「テレメンタリー」というドキュメンタリー番組があるが、深夜枠でしか放送されない。地方発のドキュメンタリー番組をプライムタイムに全国放送で見たいと思う。
- 地域に住んでいる人たちが、数が少なくても生き生きと暮らしている、そういう生き方をみんなで作り出している、そういった町おこしの成功例を、全国規模で見たいと思う。
- キー局はすべて東京にあり、報道は東京目線が強すぎる。報道の一元化を阻止するためにも、地方局は独自の地方目線で、また地方局ならではの手法で情報発信してほしい。
- その日のニュースを、事実の映像と公正中立な言葉で聞きたいということに尽きる。記者は自分の言葉に責任を持って報道してほしい。
- 地方局には、報道番組の映像の力によって、地方から全国に向けての情報発信に期待したい。
次回開催日は2014年9月30日です。