番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の7名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
稲井良介(朝日新聞山口総局長)
西生公一(山口県総合企画部次長)
第219回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2015年06月30日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長、佐藤國憲副委員長、吉本秀子委員、稲井良介委員 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎、常務取締役 岡田伸之、 |
議事録
課題番組である「Jチャンやまぐち」について審議が行われました。
- 4月から17時台のローカルニュースがなくなって18時台だけになったが、この変更は良かったと思う。それまでは全国ニュースを挟んで、同じローカルニュースが流されていたが、それが一度になって番組全体が引き締まったように感じる。
- 番組の反省会で、ニュースを伝えるというのは、単に目の前の原稿を読み上げるだけでなくて、視聴者の思いにまで考えを巡らせて、それに寄り添うことを忘れてはいけない、という趣旨の報道制作局長の話が印象に残った。
- キャスターの伊藤さんは、まだ若いけれども、何かを伝えようとするプロフェッショナリズムを感じる。
- キャスターが交代したが、できれば同じ人が長く務めて、夕方のその時間にチャンネルを合わせると、いつも見慣れた顔がそこにあるといった具合に、視聴者の生活の一部になるような番組に育っていってほしいと思う。
- 「Jチャンやまぐち」の「J」が何を意味するのか分からない。一般視聴者も分からないのではないかと思う。また「Jチャンやまぐち」は、すべて山口から放送されるという印象を与えるのではないか思う。
- 他局では、他の番組の中で、事前に夕方の番組の予告をやっているが、yabには、そうした予告が不足しているような感じがする。
- 自社制作番組においては、アナウンサーやキャスターの知名度や人気がチャンネルの選択に大きく影響するので、テレビ局は、アナウンサーが末長く局の顔となるよう育てていってもらいたいと思う。
- 周南市連続殺人放火事件の裁判員裁判についての放送時間は、他社のKRYが25分、tysが17分、それに対してyabは8分だった。これは全国が注目した県内の事件なので、「報道の朝日」としては、もっと時間を割いて緻密な報道をしてもらいたかった。
- ローカルテレビ局にはコミュニティを引っ張っていくという役割を果たしてほしい。yabの番組には、残念ながらこれまで感心した調査報道がない。その意味で、頻繁にはできないだろうが、ぜひ調査報道をやってほしいと思う。
- 安倍昭恵さんとキャロライン・ケネディさんが下関の田んぼでパフォーマンスをしたという報道があったが、そういうローカルな話題とTPPなどの国際問題とは非常に関わっているので、関連性が見えてくるような視点のニュースがあるといいと思う。
- テレビ局が、フェイスブックやブログなどの面白い情報を取り上げて、それを追取材して、書いた人たちの本心が見えるような企画があったら面白いのではないかと思う。
- 戦後70年の特集で、若い人の目から語らせるという切り口はいいが、そのコメントに社会性が欲しい。もう少しエッジをきかせたジャーナリスティックな切り口があったらいいと思った。
次回開催日は2015年7月28日です。