番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
北村敏克(山口県総合企画部次長)
第236回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2017年03月28日(火) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 渡辺興二郎 |
議事録
課題番組の「山口VS大分 どっちが地味かはっきりさせよう ジミケン」について審議が行われました。
・取り立ててここが良かったという点はないが、工夫次第では、郷土を知ってもらう、郷土を宣伝するという、シリーズ物の面白い番組ができるのではないかと思う。
・内容的に深くはないが、5つの事柄について比較したのはバラエティに富んでいた。深い意味を求めない、こういう番組があってもいいのではないかと思った。
といった意見が出された。その一方で、
・新聞のテレビ欄の番組タイトルが、「ジミケン 山口VS大分」「どっちが地味か対決」と表示されていたが、意味がダブっていてインパクト不足だと思った。むしろ「山口・大分 地味県対決」「小峠が勝手に軍配」とでもしたほうが、訴える力が強かったのではないかと思う。
・どうして山口と大分なのかという前提、そしてどこを比較して、どこが地味なのかというところを、もう少し映像を交えて、はっきりと詳しく説明してほしかったと思う。
・バイきんぐの西村さんが、広島カープのユニフォームを着ていたので、広島というイメージが前面に出ていて、バイきんぐというよりも、広島の人が大分と山口を判定しているような感じがした。
・大分と山口といえば、サッカーのトリニータとレノファの話題が必ず出るだろうと思っていが、出なかったので寂しい感じがした。特にトリニータは開幕戦でレノファと直接対決をしたので、山口としてはレノファのことを出してほしかったと思う。
・ジミケン対決といっても、最後は、こんな魅力がある県なのだ、というふうに終わるのかと期待していたが、最後までジミケン対決だけで終わってしまって残念に思った。両県民がこの番組を見て、山口や大分に行ってみたいと思わせるような、題材の捉え方がもっとあったのではないかと思う。
・中央のタレントを起用すると、どうしても番組がタレントの力に頼ることになってしまう。むしろ地元のタレントや芸人、あるいは自局のアナウンサーやフリーのアナウンサーなどを起用したほうがいいのではないかと思う。
・ジミケン対決というコンセプトは面白いが、そこにあまりリアリティが感じられなかったのは、番組が東京で制作され、しかも出演している6名のお笑い芸人の背景に、東京中心の価値観が感じられたからではないだろうか。
・山口と大分はどちらも、フランシスコ・ザビエルが最初にクリスマスをやったのは自分のところだ、といって対立しているので、そういった話題も取り上げたら面白かったのではないかと思う。
・対決の一つひとつに、あまり必然性がなかったように感じる。またジャッジが旗を上げた理由も説明されないので、結局、何が何だか分からないまま終わってしまった、という感じがする。
・スタジオでやっているという、薄っぺらな雰囲気が感じられた。観光地や人々の映像をふんだん使って重厚な作り方をしたら、両県のいろんなところを知ることができて、もっと面白いものになったのではないかと思う。
・お笑いタレントが6人も必要だったのか疑問に思った。また、明らかに芸人としての力量に差があったので、それだけで対決の勝負は決していたように感じた。
・自虐的な内容に、地元の人はどういう印象を持つだろうか。お笑い番組だから、あまり目くじらを立てる必要はないかもしれないが、山口や大分のいいところが全然伝わっていないと思った。別の形式でやったほうがよかったのではないかと思う。
といった意見もあった。
次回開催日は2017年4月25日(火)です