番組審議会とは

放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。

委員長

福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)

副委員長

佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)

委員

藤田敏彦(富士商株式会社 会長)
矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 准教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)

第237回 放送番組審議会

概要

開催年月日 2017年04月25日(火)
開催場所 山口朝日放送本社 役員会議室
出席委員名

福田百合子委員長
佐藤國憲副委員長
矢野道代委員
吉本秀子委員
酒田義矢委員
樫村伸哉委員
福田浩治委員

会社側出席者

代表取締役社長 渡辺興二郎
常務取締役 岡田伸之
取締役編成・業務、技術担当 技術局長 芳沢重雄
取締役報道制作局長 小川容
取締役営業局長 尾﨑薫
編成局長 藤本郷史
編成業務部長 渡辺正樹
報道制作局報道部ディレクター 樫原憲正
番組審議会事務局長 赤穴泰博

議事録

①課題番組の「お相撲さんになろうよ」について審議が行われました。

・高校生活の終わりあたりから、ずっと原田君を取材していて、違うスポーツから相撲界に入って行く彼の気持ちが、よく伝わってきたと思う。両親の話もふんだんに入っていて、見ている私たちに、原田君を応援したい、と思わせるような内容だったと思う。

・山口銀行のCMは、立田川親方本人や貴乃花親方も出ていて、CMで一休みというよりは、また別の表情をCMでも見られるような感じで、番組の内容に非常にいい効果を与えているような気がした。

・原田君が、ラグビーから力士に転向することについて、迷ったりしているところがよく描かれていた。また、息子の将来を心配する両親や祖母の言葉も自然で、とても効果的にちりばめられていたと思う。

・相撲の門外漢にとっても、原田君を通して、国技とは何か、どういうふうに伝統ある相撲を維持していけばいいのかなど、いろいろ考えさせる機会を与えてくれた、良質なヒューマン・ドキュメントだったように思う。

・番組の中で立田川親方が最後に言った「お相撲さんになろうぜ」という言葉と、番組のタイトル名とが、非常にうまく計算されていて、見事な構成の仕方だと思った。

・原田君の初土俵の前相撲、序の口の取組、それに豊真将関がケガをして引退を余儀なくされた横綱・日馬富士との一番など、非常に貴重な映像を公開したのは、大変すばらしいと思った。手間ひまかけたスタッフの意欲を感じた。

・最初に、土俵の砂と力士のすり足が映された映像が非常に印象的だった。あれだけ大きな体が激しくぶつかり合って、すり足で土俵際まで行く、その力強い裸足の足をもう少し長く見たいと思った。

・学生の頃までは熱心に相撲を見ていたが、社会人になって、だんだん相撲を見なくなっていた。しかし、この番組を見て、改めて相撲はいいものだと思って、これをきっかけに、もう一度相撲を見てみたいという気持ちになった。

・世間一般には、子どもが相撲界に入るというのは、ほとんどない選択肢だが、心配しながらも応援する両親の姿も交えて、原田君が選んだ人生が淡々とうまく描かれていた。同じ年頃の子どもを持つ親の一人として、とても共感することができた。

といった意見が出された。その一方で、

・豊真将の優しい人間性が、よく伝わってきたと思うが、17歳の原田君を最終的に決断させたものは一体何だったのか、相撲の世界の師弟関係のようなものが、もう一つ深く伝わってこなかったことに、やや物足りなさを感じた。

・原田君はインタビューで、「初めて親方とお会いしたとき、体は大きいですが、それ以上に器の大きさに一目ぼれしました」と言ったのだが、コメントフォローでは、これを「体も大きい」に変えていた。報道という意味では、たとえ不正確な表現であっても、本人が言ったとおりに表記したほうがいいのではないかと思う。

・県内出身力士は3人しかいないということで、4人目になる原田君を応援しようと思って見ていたのだが、最後に突然画面が切り替わって、海北園の小学生もお相撲さんになりたいという形で終わったので、最初の印象が少しぼやけた感じがして残念に思った。

という意見もあった。

②「放送番組の種別ごとの放送時間」の報告

2016年10月~2017年3月に放送した番組の「種別ごとの放送時間」について報告がありました。

次回開催日は、2017年5月30日です。