番組審議会とは
放送番組審議会は、放送のもつ公共的使命、放送番組の適正を審査し、番組向上を図ろうという機関です。
yabの放送番組審議会は、県内在住の9名の皆さんで構成され8月と12月をのぞき、毎月1回の定例会として行われています。
委員長
福田百合子 (中原中也記念館名誉館長、山口県立大学名誉教授)
副委員長
佐藤國憲 (防府商工会議所顧問)
委員
藤田敏彦(富士商株式会社 会長兼社長)矢野道代(矢野健康体操研究会会長)
吉本秀子(山口県立大学国際文化学部 教授)
樫村伸哉(朝日新聞山口総局長)
酒田義矢(ユーピーアール株式会社 社長)
黒神直大(遠石八幡宮宮司、周南市体育協会会長)
福田浩治(山口県総合企画部次長)
第244回 放送番組審議会
概要
開催年月日 | 2018年01月30日(水) |
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開催場所 | 山口朝日放送本社 役員会議室 |
出席委員名 | 福田百合子委員長 矢野道代委員 吉本秀子委員 酒田義矢委員 樫村伸哉委員 福田浩治委員 |
会社側出席者 | 代表取締役社長 天野尚彦 取締役編成・業務、技術担当 技術局長 芳沢重雄 取締役総務局長 小川容 取締役報道制作局長 諸岡亨 編成局長 藤本郷史 編成局編成業務部長 渡辺正樹 報道制作局制作部長 十川賢次 番組審議会事務局長 赤穴泰博 |
議事録
(議事の概要)
課題番組であるテレビ朝日系列中四国ブロックネット特別番組「わざわざ行きたい!! 山本耕史の瀬戸の島旅」について意見交換が行われ、おおむね次のような意見が出された。
・瀬戸内海の真ん中にあって、漂流物がたくさん流れ着くという、粟島の「漂流郵便局」の話は非常に感動的だった。粟島にはぜひ行ってみたいと思った。
・全体を通して瀬戸内のそれぞれの島の雰囲気がよく出ていて、ゆったりと落ち着いて見られる番組だった。
・「ウサギニンゲン劇場」「檸檬ホテル」「漂流郵便局」など、若い人たちによって、瀬戸内の島に、何かよく分からない文化、ムーブメントみたいなものが根付いている、ということを感じさせるところが面白かった。
・「わざわざ行きたい」というテーマで、素材的には非常にフレッシュなものを感じた。一つひとつの島を訪れるには時間がかかるが、もし時間に余裕があれば行ってみたい、と思わせるような内容であった。
・特に「漂流郵便局」の内容がすばらしく、ぜひ行ってみたいと思わせるような魅力的なスポットであった。この郵便局の話だけで30分の番組が作れるのではないか、新聞の社会面の記事が書けるのではないかと思った。
といった意見が出された。その一方で、
・「瀬戸」という言葉は一般的に、瀬戸内海に存在する狭い海峡を指す表現なので、ほぼ瀬戸内海全域を対象とする島旅を紹介するというのであれば、タイトルは「瀬戸の島旅」よりは、「瀬戸内海の島旅」とか「瀬戸内の島旅」という表現のほうが適切ではないかと思った。
・「わざわざ行きたい」というのが番組のキーワードであるならば、島本来の魅力ある文化を紹介するほうが、内容的に深みが出るのではないかと思う。豊島と粟島が紹介されたが、それらは「瀬戸内国際芸術祭」という、よそから持ち込まれた文化に立脚したものである。
・山口県の「ありが島」を何のために入れたのかよく分からなかった。芸能人の所有している島ということで、話題性があるのかもしれないが、私有地なので、今回の「わざわざ行きたい」というテーマからは、不適切な場所だったのではないか。山口県には他に、もっと行ってみたい島があるのではないかと思う。
・この中四国ブロックネット特別番組は、各局の合作という方法に無理があるように思う。ハサミで切り取ったような島巡りになってしまっていて、時間の配分、深さ、奥行き、人物の背景など、いずれも描き方が浅くて、単なる紹介で終わってしまっているのが残念だ。
・香川県の豊島、愛媛県の新居大島、香川県の粟島と、どういう経路をたどったのかが分かりにくかったので、地図があるとよかったと思う。
という意見もあった。
次回開催日は、2018年2月27日です。